毎年キミは来ない
♪クリスマスなんて大嫌いさ〜
とは、全然思わないのである。絶対、どうせ、当たり前のように、毎年キミは来ないんだが。そんなことは知ってる。それでも、クリスマスは大好きなのである。
スネたくないから、イジケたくないからそう言っているのではない。クリスマスの醍醐味とは、ジョンか達郎を口ずさみながら、泣きながら仕事をすることであると確信している。それが男の生き様だ。
20代の後半でフリーになったばかりの頃、下請けの下請けの下請けくらいのコーディングの仕事をして、12月の中旬に納品したら、つまんないバグの修正で、下請けの下請けの下請けくらいのチンケな会社に、24日の夜に呼び出され(絶対ワザと)、そこの会社は仕事中に有線を流しっぱなしにしていて、当然のように達郎が流れた時、本気に泣いてしまったことがある。うん、おれもまだ若かった。
クリスマスとは、毎年来ないキミが、来年は、ひょっとしたら、万が一、来てしまうかもしれないと、儚い思いを抱いても許される日。
なので、毎年定番のジョンの超約。
もう、クリスマスなんだね
ひとつの年が終わり、また新しい年が始まるけど
何かいいことは、あったかい?
いっしょにいるキミ達に、大切なキミ達に
歳なんて関係ないからさ、楽しいことがあればと思う
クリスマスなんだから
とってもメリーなクリスマス、目一杯のニューイヤー
この時ばかりは、よーし、来年こそ楽しくするぞって
純粋にお願いすべきなんだぜ
クリスマスなんだから
ヨーコ&レノン「ハッピークリスマス」(超訳メモ8)