電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

嘘ならまぁいっかぁ

外食に出る時間どころか、コンビニ弁当を買ってくる時間も惜しくて、出前を取ったら、そのあたりの時間に届くと言っていた頃を、とうに過ぎてから、突然電話があり、物凄く慌てた声で「配達員が交通事故にあいまして」。

しばらくして、届けに来た兄ちゃんに「事故は大丈夫だったのかな?」と訊いたら、ポカンとしてた。まあ、つまり、まったくの嘘か、いいとこ転んだくらいのもんなんだろうが、催促したら「今出るところです」は、言い訳の定番だとしても、わざわざ電話してきて「交通事故にあいまして」ってのは、なかなか斬新ではある。

その嘘が斬新であるから、というわけでもなく、この程度のことでは、自分は腹を立てない。何故なら、仕事が停滞し進捗芳しくなく納期が遅れてしまえば、自分も、その程度の言い訳を平気でしているからだ。

最も、自分は「しょっちゅう嘘を書いている」などと言ってはいるものの、まず嘘はつかない。例えば、37度2分の微熱で、ダルくてやる気しなくて怠けてしまった時に「熱が高くて仕事にならず」と言い訳するのが、嘘だと言われてしまえば、もうお仕舞いなのだが、自分の価値観では、それは嘘ではなく、誇張であり、善意の方便である。と云う事にしましょうよ。決して、親戚を危篤にしたり殺したり、泥棒に入られたり、釣りに行かなかったり、ネットを止めたりはしませんから。

もう5年近く前になるのだが、職場のビル全体の電気の供給がストップされ、丁度データ納品しようと準備していた時に、コツンと音がして止まってしまい(自分の心象の音も含まれてはいるが、まさにそんな感じだった)、自宅なら、仮に止められても、すぐ再開させられるが、再開させられない事情がビルにあって、それがまた嘘みたいな話で、客先にそう言ったのだが、信じてもらえず、その職場の責任者に、客先の担当者に電話してもらい、直接説明してもらったことがある。

そのビルへの電気の供給は2度と再開されず、引っ越すハメになるのだが、実はその職場のフロアーは8階で、ビルに電気が供給されてないのだから、エレベーターも動かず、階段を使って荷物を降ろすことになり、それ以前に出入りするだけで大変だった。自分は、ほぼそこに住んでいるような状態だったので、荷物も結構置いてあって。

格闘技に少し関係することがあるとするならば、実は、その当時、スマックの事務所はそこに間借りさせてもらっていて(自分が自分名義の電話を1本引いていただけだったが、スペース的には充分あって、大量に荷物も置けて、眺めもよく、事務のお姉ちゃんもいたし、実にいい場所だった)、結果、行き先がなくなってしまい、しょうがなく自分の自宅を事務所に改造し、そこにスマックの事務所自体を移したのだが、引越しには、関係者の方々にお世話になった。ありがとう。そういやあの時、引越し手伝ってもらった方々は、不思議と出世なさってますな。

自分の自宅は、未だに「スマックガール実行委員会」宛ての郵便が届くことがあるので、長尾・キルゴア・スマックガール実行委員会と3つ連名表示のままだ。そろそろ変えないとな。ちなみに、電気を止められたのは、篠さんが不払いを起こしたとかではないので、念の為。