電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

オバマにロックが殺された

ミュージシャンが中途半端に政治にかぶれると、何やら哀しげな匂いがしてくる。ブルース・スプリングスティーンオバマの集会で歌いまくってるとか聞くと、げそっとする。スプリングスティーンは、大昔、ベトコンを殺しに行く歌を作ったら、勘違いした日本人が、アメリカ翼賛的な映像を作る時には、必ず背景に流すようになってしまい、挙句、何を歌っているかすら理解してないレーガンにまで絶賛されて、そういう誤解こそが、スプリングスティーンが最後の一線でスプリングスティーンであった所以だったのだが、いくらなんでもオバマはないと思う。もしや、詩の内容はシニカルで、ベトコン殺す替わりに、中東に細菌兵器でも撒きに行く歌かと思ったら、全然そんなことはなく、なんつーかジャクソン・ブラウンブルーカラーになったかのような淡々とした曲で、益々げそっとした。いやまあ、ジャクソン・ブラウンは好きなんだが。PV見たら、クラレンス・クレモンスらしき、おっちゃんがサックス吹いてるんだよな。あんまりだ。ロックは死んだ(と40年くらい言われ続けている)。