電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

シンケンオーは円月殺法の使い手

月曜日は定例のスーパーヒーロータイム大河ドラマの話。

侍戦隊「シンケンジャー」が合体してシンケンオーになる時、円月殺法を使う。刀をぐりると回転させてから八双の構え。うーんカッコいい。わけはないのだが、子供が見るから、それにお付き合いで見ている世間のお父さん方の中には「おお、円月殺法だ」と喜んでいるオジさんがそれなりにいることが予想されて、こういう昔の時代劇のパロディーやオマージュは、これからも結構出てきそうな感じ。

昔の時代劇に、さほど詳しいわけじゃないんだが、殺陣に五月蝿いオジさんとしては、このシンケンジャー、人間型(というのかな? 要はまだ合体していない時)の殺陣は悪くない。この手の特撮モノは、主人公も殺陣の専門家であるスタントマン同士の殺陣が出来るというアドバンテージを持つわけだが、今年のシンケンジャーは、一応日本刀所持の為に、チャンパラっぽい殺陣にしていて、それが悪くない。が、今ひとつ物足りないのは、日本刀を下から振り上げるシーンが多いんだよな。現実の剣術でも、そういうのはあるのだろうし、普通の時代劇の殺陣でも、あるにはあるんだが(それこそ椿三十郎のラストの有名なシーンとか)、やはり下から剣を振り上げるのは邪道というか、頻度をもう少し押さえて欲しい。で、基本は、上段と中段で剣を合わせるという。それの方が、よりチャンパラっぽさが引き立つ。

というようなことを、特撮モノに言いたくなるくらい、比較的対象年齢高めというか、恥ずかしくならずに見ていられる今年のシンケンジャー、これは、ここ数年の主人公レッドが白痴的で日本語もままならないというキャラから脱しているのが、大きいのかもしれない。オマケ的に書いておくと、仮面ライダーディケイドも快調だと思う。

一方、大河ドラマ天地人」は益々ヤバくなってきた。謙信公がお亡くなりになって、これからいよいよ「御館の乱」になだれ込むわけだが、元々謙信が、遺言で跡取りに景勝を指名したというのは、その遺言の存在すら疑われていて、だからこそ、それをどう描くかというのが、面白いところなんだが(兼続主人公なら、兼続自身が偽造した説で話を展開させることも多いんだが、年齢的・役職的に、それは厳しいのも確か)、最悪の解釈というか、チンケな解釈をしてみせた。もうハッキリ見えてきたのは、今年の大河ドラマ、兼続は手を汚さない。ずっと現代的な視点から見て、いい人であり続けるだろう。予告編を見る限り、来週からは、もう一人の跡継ぎ候補・玉山鉄二演じる景虎がブラックに変身して、うん、兼続の選択は間違ってなかったね的な展開になると。

ちなみに、螢雪次朗が、景虎側の典型的な悪い奴になって出てるんだが、2ちゃんとかでは「中の人」呼ばわりで誰も螢雪次朗という役者には注目してないでやんの。いい感じだったのに。最近の若者は、平成ガメラ見てないのかあ、しょぼーん。