電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

アンダーグラウンドなのに健全な底辺

日曜日は実は1日中格闘技漬けだった。ドリームが玉アリだったこともあり、11時過ぎに西川口へ。行ってた人は行ってた西川口だが、日曜の午前中からナニしに行ったわけではなく、イサミさんが新しく始めた柔術大会を見に行ったのだ(結果はこちら)。これが実に面白かった。

仕切りはジュエルス渉外担当の橋本欽也さん(敬称非略)、イサミさん主催、イサミの磯部長は選手としても出場、他にも、ジュエルスの尾薗代表(強烈なサバ折りテイクダウンと怒涛のパスガードで、白レーヴィで見事優勝!)、勝井広報(懐かしの負井っぷり)と、女子の試合はなかったものの(この日は、白帯のみでスパーリング感覚で試合に出ようという趣旨)、実にジュエルス色の強い大会だった。

が、そんなことはどうでもよく。昔イサミさんの出していた柔術グラップリングの冊子に「観る側の為の柔術入門」という連載を始めて3回くらいで終わってしまったことがあるんだが、そこにも書いたことがある話。

柔術で観て面白いのは、実は白とか青。理由を簡単に言ってしまえば、観る側の思考速度、反射神経を、選手の動きが追い越さないから。元々柔術は、トップクラスであっても、残りもう1本の足……、抜けるか……抜けるか、遂に抜いた、パスガード成功! みたいな感じで、選手の動きを予想しながら観易い競技ではあるものの、最近では紫くらいでも、もう自分のような観る側専門の人間の思考速度を追い越してしまう試合が多く。が、さすがに白なら、そういうシーンはほとんどなく。あーだこーだブツブツ考えながら観ることが出来る。そこが面白い。これが打撃系の大会だと、例え初心者の大会でも、それが狙ったパンチなのか、たまたまのラッキーパンチなのか、ホントのところは観ているだけの側にはわからない。ところが、柔術グラップリングは、蓋然性が高いのである。

会場のイサミレッスル武闘館という場所が、インディーのプロレスなどに貸し出しているらしい小さいハコ(試合場はリング)で、試合が比較的暗い中行われたので、アングラ感が高まり、かと言ってそこで行われている試合は、実に実に健全な柔術の底辺であるという。

そうだ、自分は、女子でも、こういうことをやる必要があると思って、スマックにスタッフとして参加して、アマ大会を始めたんだった。もうあれから6年か。小学生が卒業してしまうほどの時間が経ったんだな。などと感傷に慕っている暇があるなら、仕事しろという話。