電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

沈没寸前と言いながら描かれる不思議と明るい未来

昔はよく週刊誌を買ったもんだが、最近は少年マンガ誌(まあジャンプとマガジンだね)以外は、ほぼ買わない。長年の継続的な読者だった「SPA!」すら買わなくなってしまった。昔、個人的に取り上げてもらったことあるのに、すいません。

今週は外出打ち合わせが多かったので、移動の最中に読もうと久々に買った「SPA!」なんだが、昔から「スパに取り上げられたらブームは終わり」みたいな格言があったほどで、つまりスパはスパなんだが(笑)、今週のリーマン特集がヌルいヌルい、甘い甘い。まあね「SPA!世代」(苦笑)向けの雑誌だから、あまりに暗い未来を描き過ぎてもとは思うんだが……。

「(前略)コンサルはみんなITオタクみたいなもんだから、仕事を選ばなければSEに毛の生えたような仕事で食っていくこともできます」(コンサルタント

「全社的にアウトソーシングを進めているので、フリーランスに転進するSEは多い。正社員の3倍近く稼ぐ人がゴロゴロいるから、腕さえ磨けばなんとかなるって思う」(IT業界)

勿論「仕事を選ばなければ」「腕さえ磨けば」というのがミソなわけだが、ホントにこんなことを言うコンサルが居たとして、こういうこと言う奴は「仕事を選」ぶし、こういうこと言うIT技術者は、いつまで経っても素人並のスキル以上は身につけようとしない(ほぼ例外なし)。しかし、アウトソーシングを進めてるって何時の時代だよ(苦笑)。別にわざわざ書くほどのことじゃないんだが、アウトソーシングってのは、不景気になったら簡単に切れるからアウトソーシングなんだぜ。

ましてや出版業界に至っては。

この業界に生きる人間なら誰もが感じる「文章が書けりゃ仕事にあぶれることはない」という最後の希望(後略)

なんて記事まであって。ふーんそうなんですか。今の時代になって、ホントにそんなこと言ってる奴がいたら、お目にかかりたいくらいなんだが、まあ、こんな編集(のツクリだとしても)がされるようじゃ、そりゃ、どこも社長はキツいだろうなあ。まあ、皆さんがんばってくださいとしか言いようがないわ。おれも、がんばります。