電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

お願いしますよマニアさん

DREAMは、深夜にネットで結果を確認して、早朝に地上波を録画したものを観た。マニア筋からは、青木選手や川尻選手への違和感が表明されまくりではあるが、そこまで、現状に叩きを入れてもなあという気がする。シャオリンは、ヒクソン的佇まいがある選手なので、昔から好きな選手なんだが、言い訳も毎度しまくりだったりする。象徴的なのが、スポナビのこれ。

青木選手のように、ただキックをやってポイントをもらえば勝てるんですか?
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/live/2009/2009072001/4.html

シャオリン、昔からポジショニングは圧倒的・驚異的だけど、またフニッシュまでいかねーのかよ的なことを言われてきた選手であり、非常に論理的な言い訳であるにも関わらず、お前が言うな感も少しあるんだよねえ。

勿論、これが世界的に無名のグリーンボーイとの試合だったらまだしも、何と言ってもシャオリンであるわけで、ああいう試合をしたことで、青木選手の方も、これでファンの支持が増えることもないとは思うけど、啓蒙効果はゼロではないと思うし、戦績に「シャオリンに勝った」という事実が残るだけで充分というのは確かであるし、こうしてマニアとキャッチボールをすることは、悪くないと思うのだ。

ただ、数年前だったら、ここは恐らく無名の金魚との一戦を叩いてタイトル戦という流れだった筈で、それをシャオリン相手に非常に高リスクな試合を受けているわけで、逆に言えば、そこまでリスクある試合に対して見合うリターンがあるのかといえば、今回の結果では短期的にはないのが青木選手には可哀想なところで(長期的には間違いなくあると思うけど)、それを最初からわかっていても、青木選手はこの試合を受けたのだし、そうせざるを得ない状況というのが、現在のDREAMと日本の総合の状況なんだよなと思う。別に、ここでシャオリンとやらなくてもいいじゃん的な。

地上波で観る限り、会場かなり入っていたし(2階席潰したみたいだけど)、それに前回マッハ選手に惨敗した青木選手が、再び高リスクな試合で復帰戦をやるということが、充分貢献しているのも間違いないわけで、マニアも、そこまで叩いて現状の日本の総合に、水をささなくてもいいんじゃないのという気はする。まあ、それでもさすのがマニアなんだけどね。ファンには何を言ってもいい権利がある。

で、そういうマニアの声を実績で完封してきたのが、魔裟斗でありKIDであり、その実績をきちんと伝えてあげるのが、プロモーション側の仕事となるわけだが、そこが上手くいってないのが、今の日本の総合だという。いや他人事じゃないんだわ。自分事です。

まあね、青木選手も、会場のブーイングを誘発しちゃって、その方向でいいのかなあという気は若干する。川尻選手との大一番を想定してのことなんだろうけど。さてさて、大晦日に向けて、そこに上手く収斂していくのか。ここもプロモーションの力が大きいですな。