電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

私は勝間和代が嫌いだ

昔やってたブログで、イチローの悪口(というほどでもないんだが)を書いて炎上したという苦い経験があるので、若干躊躇いを持ちつつ、まあいいやと書く。

数ヶ月前からのツイッターのブームに自分も乗ったわけだが、このブーム、去年あたりの「セカンドライフ」と同じなんではないかという意見はよくみかける。が「セカンドライフ」のプロモーションは、あまりに参加する人間の射幸心に訴えかけ過ぎていたので、うげっ仕込みウゼー感が当初からあり、それに比較すると、ツイッターには、まだ「みんなで楽しみましょう」的ノリの方が強いのは確か。

さて、このツイッターで、広瀬香美と共にアイドル化している、大嫌いな勝間和代の話。アイドル以前に仕掛け人説も結構あって。まあ、それがどこまでホントなのかも、自分は知らない。

私は、ビジネス本が、大嫌いだ。この出版不況の中、ああいう本を出して、それがビジネスになっているなら、結構な話であって、それはどうでもいい。が、極論してしまえば、ビジネス本なんて本ではない。五月蝿いからあっち行けって話で。自分の本棚に並べたら、本棚が腐ってしまうし、頼むからビジネス本と「さよなら絶望先生」だけ扱って、本好きのふりすんなというか。おっと対象がズレた。

生産性とか効率とか、あああああ、五月蝿いったら五月蝿い。そういうことは、自分で考えるのはいいが、人から言われると、無性に腹立つ。そもそも、文化は無駄の中からしか生まれないものであって、生産性とか効率とか、そんなことばかり考えていたら、人が人でなくなってしまう。そんなに、生産性あげて、効率あげて、無駄を排除して、カネ儲けして、その先に何があるのか。

つまり、自分にとって、勝間和代は、そういうインチキビジネス本的世界の象徴的存在で、とにかくイヤな匂いがして堪らないという。であるからして、一冊も本は読んだことがないんだが、実は彼女のネット活動は、そこそこ前から、比較的熱心にウォッチしている。キッカケがあって。

あなたの知的生産性を10倍上げる法 - 池田信夫 blog

かなり話題になったエントリーなので、知っている人も多いとは思うが、ここのコメント欄にいきなり乱入した勝間和代、確信犯であることを告白しつつの「書く努力の5倍、売る努力をする」宣言。何たるずうずうしさ。何たる厚かましさ。ここまでいくと、恐れ入りましたとしか言いようがない。以来、ネットにおける彼女の文章は、比較的熱心に追うようになった。正直、その文章から学んだものは、何ひとつない。が、彼女の存在そのものと、その厚かましさには、学ぶべきところが時たまある。

大手コンサルにいた時の話だったか、残業時間に、給湯室でネギ刻んでたという話をどこかで読んだことがあって、それって生産性が上がるとも効率的だとも思わない。大体、ネギなんて先に刻んじゃったら美味くないと思う。が、決して照れることなく、恥じることなく、もっともっと、がむしゃらに。ごく稀に、そう思わされる。