電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

昨日送ったメールの返事はやはり夜が明けた今も来ないまま

古いポップスには、恋のツールとして、電話がよく出てくる。恋はどんな時代でも性急なモノで、最新のツールは、恋にとって重要な手段となる。歌は世につれなんて言葉があるように、ポケベルみたいなごく短い期間しか流通しなかったモノだって歌になる。ましてやメールしかり。最近の若い子のの詩には、よくメールが出てくる。

海外の事情は知らないが、少なくとも日本で普通にメールと言えば、今じゃ携帯メールのことだ。自分も、この数年で、PCメールで仕事の話以外をすることが、極端に少なくなってしまった。それ以外のツールが出揃ったからというのはその通りなんだが、昔からPCメールという手段に愛着を持つ人間の一人としては、少し寂しかったりする。が、恋愛は性急なモノだから、わざわざPCなんて立ち上げる時間なんて待てない。

電話は今だってある(携帯によってもっと性急になった)。だれど、留守番電話にメッセージを残して、その返事がないなんてシチュエーションより、送ったメールに返事がないという方が、情緒が漂うような気がする。性急だからこそ、待つ時間が切ないのも、また確かな話で。タイトルの阿部真央の詩のみたいに。

NO REPLY [Lennon-McCartney]

I've tried to telephone
They said you were not home, that's a lie
'Cause I know where you've been
And I saw you walk in your door
I nearly died, I nearly died
'Cause you walked hand in hand
With another man in my place

If I were you I'd realize
That I love you more than any other guy
And I'll forgive the lies
That I Heard before when you gave me no reply

No reply, no reply

電話をかけてみたんだ

キミはいないと言われたけど、それは嘘だろ

だって、ボクは見たんだ

キミが家に入っていくのをね

死にそうだよ、死にそうだよ

キミはボクの代わりに違う男と手を繋いでいたんだから



もしボクがキミだったら、とっくにわかってる

ボクほどキミを好きな男なんていないって

そして嘘だって許してあげる

どんなに訊いたって何も応えてくれなかったことも



何も応えてくれなかったことも……



超約:メモ8

ビートルズの4枚目、最後のモノラル版の「Beatles for Sale」。自分が中学生の頃、初めて聴いたレコードは、確か擬似ステレオ版だったと思う。なので、今回のリマスター版のステレオ化に違和感はないんだけど、このアルバムが、一番リマスタらしいリマスタがなされている気がした。「Eight Days a Week」なんかも、音が左右に振れているとうより、前後にクッキリしている気がする。が、何でもいいんだよ、ビートルズならば。恋とビートルズはいつだって性急だ。