電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

伝わらない力

昨日ツイッターで「質の高いTwitterのフォロワーを増やすために意識すべきこと」というブログ記事に火がつき、かなりバズった(別に紹介したくも何ともない記事なので、URLは引かない)。バズというのは「buzztter」のことで、現時点での話題のワードを抽出する。これの結果を定期的に抽出して配信するtwitterアカウントも存在している為、一気に火がつく。普段は、朝だったら「おはようございます」、夜だったら「おやすみなさい」が、注目キーワードであり、面白くも何ともないし、その時放送されている地上波のテレビ番組の内容だったり出演者が注目になったりすることも多い。

上記記事は、例えば自分の「一般人がTwitterでフォロワーを増やすたったひとつの方法」がそうであるように、毒にも薬にもならない記事だが、「質の高いフォロワー」という言葉が、色々な層の神経を逆撫でしたらしく、初動は怒りで、第2波は笑いで、あっという間に波及していった。最初の怒りが笑いに転化して爆発していくところが、ツイッターに限らずネットの醍醐味であり、逆にいえば、面白くなければ、波及力なんて持たない。

元記事を書いたのは、ツイッターのビジネス活用を考える無名のIT社長で、続報として謝罪の後に、ツイッターの影響力は凄い、200人フォロワーが増えた、だからtwitterのビジネス活用は可能という流れになるわけだが、まあこの内容も、どうでもよろしい。

気になることがあるとするならば、要は私の真意はそうじゃない、別に神経逆撫でするつもりはなかった、自分の言動は誤解された、テレビで芸能人の発言が誤解されるのと一緒的な話をしていることで、そんなこと言ったらアナタ、この伝播力は益々ビジネスなんかに使えないでしょという話。誤解された部分、伝わらなかった部分が爆発的にバズっただけであり、この人が伝えたかったところは、てんで伝わってないからだ。

今日日、多くのネットを積極的に使おうと考える情報発信側にとっては、ほとんどは炎上上等の筈であり、100万のアクセスが得られれば、その100分の1にでも伝われば成功なのだという発想であり、それはそれで間違ってないとも思うし、自分もそう思っている。が、ここで問題なのは、こういうバズなキッカケは決して狙って出来ることではないということ。つまりマニュアル化できないということ。だったら狙って出来ないわ真意は伝わらないわじゃ、まるでネットなんて意味ないじゃんという話。勿論、ここがネットの面白さであり、ツイッターの面白さなんだが。

さて、実はこのあまり面白くない話を、何故延々書いてきたかと言えば、今月の某格闘技専門誌で、ヴァルキリーについて、素人以下の事実誤認があり、その誤認ぶりがあまりに酷いのでビックリしてしまったのだ。それは、まさにヴァルキリーを立ち上げる時に、最初に伝えようとした部分。それがまったく伝わってない。ファンに伝わってないというのは、100%プロモーションサイドの責任と言っていい。けれど、専門マスコミ、それも編集長レベルに伝わってないとなると、さすがにこちらの問題ばかりじゃない。事態はかなり深刻だ。

自分は何でもかんでもネットに書いてしまうように思われることが多いが、勿論、オフィシャルにマスコミなりライターなりに抗議すべきことがあれば、ネットなんて使わない。ネットの力を信じてないからではなく、絡んで話題にしてしまえば、それは相手の宣伝にもなってしまうからだ。だから、このブログで延々高島いじってるのなんて、極論してしまえば、宣伝代よこせくらいのもんであって(つまりこの件、カリスマライター高島さん何の関係もないので念の為)。

事態がかなり深刻にも関わらず、具体的なことは一切書かず、あえて中途半端にブログネタにしたのは、まだ自分自身で、この件を、どう扱っていいか結論が出ていない状態であるからだ。勿論、こうやって中途半端に書くだけじゃ、なんにもならないんだが、もしや、質の高い伝わり方をする可能性もゼロではないので、とりあえず備忘録的に。

さて、今日はそのヴァルキリー、記者会見やります。げげっ今、朝の5時過ぎなんだが、まだ準備終わってねえや。もう一仕事。がんばれ、おれ。