電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

月曜にはヒーローを夢見て

日曜から月曜の定番ネタをざっくり。

まずはシンケンジャー。ここのところ中盤で1話完結が続いていたが、今週は次週に続きもん。が、相変わらず話の導入部が上手い。もっと人間型の殺陣が見たいが、まあこれはおれの好み。安定して楽しい。ピンクのお姉ちゃん、益々キレイだし。

仮面ライダーダブルは、どーなんだろーなー。やっぱりハードボイルドな探偵という設定があまり生きてないような気がする。正義の味方というは、そもそもお節介であって、悪が現れるところ、お呼びでないのに出てくるわけだ。悪が栄えた例はないぞ、この世の正義が我らが守ると。いわば戦うことは宿命的に前提として存在しているのだ(シンケンジャーはこの典型)。

ところが、ハードボイルドというのは、どちらかといえば、元々世に拗ねて飲んだくれていて、来た依頼に、面倒くせえ、嫌な予感がすると、ブツブツ愚痴こぼしているうちに、事件に巻き込まれてしまうもんであって、前提として、悪に対してあまり好戦的ではないし、正義に対してもシニカルだ。正義と悪の二元論に組しないのがハードボイルドであるともいえる。そこに情緒と感傷が生まれる。

が、ここまで書いてきて、はっと思う。そもそも仮面ライダーは、嫌々ショッカーに改造人間にされてしまい、戦わざるをえなくなった者達の物語ではないか。つまり、巻き込まれてしまったハードボイルド型の主人公。まあ、平成ライダーにそんな設定はないわけだが。と、何だかヒーロー物の物語構造分析でもやりたくなってくるんだが、まあ、それはこれからの課題ということで。

さて、大河ドラマ天地人」。今回は珍しく自分は納得の脚本だった。メチャクチャな話ではある。福島正則小早川秀秋が、関ヶ原を後悔・懺悔して、茶々に働きかけて、上杉家の取り潰しを避けるべく、家康に嘆願するという。ありえねーだろって話なんだが、ここまで登場人物を絞って役を振った以上、ホンとしての落としどころはこうあるべきで、結果、小早川秀秋上地雄輔の好演もあり、珍しく後味のいい役どころになった。が、時期的に大阪の陣までやるんだろうし、ここまで徹底的に家康を薄っぺらい悪者にしてしまって、最終的には秀頼を攻める側に回る、上杉の義と愛はどうなるのか。原作通りに、真田に義を託すのか。難しいなあ(原作もここ超イマイチ)。

ついでに「ワンピース」についても。あれだけ、ルフィ以外で盛り上げてしまい、どうルフィと折り合わせるのかが、唯一の不安だったところを、あっさり解決してしまった。ルフィが「覇気」を身につけて、さらに上にいく伏線もばっちり。完璧に近い。