電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

フォロー・リムーブ不自由に

今週は格闘技ネタで突っ走ろうと思うんだけど、それだとまるで格闘技ブログみたいなので(苦笑)、ネット系ネタも少々。

インターネットが当たり前になりつつあったミレニアムの頃までは、サイトを作れば「リンクフリー」と書くことが、当たり前だった。逆にいえば「勝手にリンクして欲しくない」という人も多く、勝手にリンクしたりすると、怒られたりした。わざわざ無断転載禁止なんて入れる人も多かった。

今となれば、ネットでリンクがフリーなのは当たり前、世界に向けてウチのサイトを広めてくれてありがとうってなもんであって、いちいち断る必要なんてないというのは常識となった。こうなると「相互リンク」などという、微妙な強制力を伴う仕組みは、むしろ「無粋」の領域となる。

ツイッターのプロフィールを見ていると「フォロー・リムーブご自由に」と断りを入れている人は、むしろ、この数ヶ月のブームで始めた人より、もっと古い、つまり2年前の第一次ブームの頃からの人の方が多いような気がする(あくまで気がするだけで統計を取ったわけではない)。

つまり、それはミクシィを始めとする、しばりのキツいSNSへのカウンターとして、「ユルいがウリ」のツイッターであったからだ。「ご自由」でない世界が面倒だからこそ、仕組みとして自由である筈のツイッターに来てまで、わざわざ「ご自由に」と断りたくなってしまうわけで。

自分は「フォローされたらフォローを返すのは礼儀の範囲」と思っているものの、数千のフォロワーを持つ有名人が、そのすべてにフォローを返すのはさすがに無理なのも当たり前だし、つまりその礼儀は自分に対する個人的な枷であって、自分からのフォローを返してもらえなかったからと言って、別にどうこう思うわけではない。いや正確に書けば、何も思わないわけではないが、半分くらいは返されないのであって、イチイチそんなこと考えていられない。

強引に結論めいたものを出すのだとすれば、結局シバリがユル過ぎればキツいものを求める人が現れるもんだし、その逆もまたしかり。そうやって両方向に触れながら、世界は何も変わらないまま変わっていくのである。