電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

熱を生む仕組み

日曜の深夜と月曜の21時、「DREAM.12」と「K-1 MAX」を同じTBSで観る。この違いは何だろうなあと考え込んだ。K−1の方は、まあいつもの通りで、但し今回はメインになるべきトーナメントをメインに置き難い風がありありで、結果からしても、頼みの山本優弥がああいう負け方をしている以上、後ろに回すのもしょうがないと思うし、サワーとブアカーオの2Rがカットされたことも、毎度のことという感じで、端的に言ってしまえば「いつもの作り」。可もなく不可もなく、取り敢えず楽しめましたという感じ。

対する「DREAM.12」は、対極の作り。前回のあまりの酷さに自覚があって、かと言って何をいじるわけでもなく、いや小手先ではいじっているんだが、何も変わってないとしか。煽りと試合を交互に見せときゃいいだろ、これなら文句ないんだろという、そういう心つもりが伝わってきてしまう作りで、こちらを端的に言うならば「手抜き」。とにかく、作り手に熱を感じない作りなのだ。煽りの出来がそれなりにいいだけに、そこだけが突出しちゃって、番組としてのバランスがガタガタになっている。

何でこんなになっちゃったんだろうかなと思う。K−1だって、別に絶好調というわけではなく、年末に向けて、魔裟斗特需はあるかもしれないけれど、そうはいっても状況はよくない筈で。1枚剥ぐと、多分似たようなもんな筈なのに、表に見えるものがまるで違うとしか。2時間と1時間半の違いだけには思えない微妙な壁があって。多分、こういうことは、番組作りの体制とかを知ってしまえば、ああそういうことなのね、と理解出来るような気がするんが、総合格闘技の末端で仕事する一人として、何とかしてよTBSとしか言いようがなく。もう少しやる気だしてね、地上波の皆さんは。格闘技に関って、そんだけカネ貰えているってこと自体が、モノ凄いラッキーなことなんだしさ。