電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

とにかく付け焼刃な専門誌

格通・ゴン格・kamiproと、レフェリング特集だけ読んでみた。お陰で修斗に行く時間がなくなってしまったのだが。3誌とも、とにかく食い足りない。結局、何か問題が起きて、それに事後対応みたいなことやってるだけじゃ、結局浅く広くさらってみましたーみたいな感じで、全然ダメなんだよな。

結局、谷川さんの、ゴン格における下記の総括が圧倒的で。

それに武田vsクラウスで一番批判されるべきは僕ですよ。今の武田選手とクラウスを組むなんてダナ・ホワイトなら有り得ないです。僕は前田宏行との男対決とか、ジダとの試合を言ったら、武田選手に『ぜひクラウスとやりたい』と頼まれて、そこで負けてマッチメイクした僕が批判されるべきなんです。その次に批判されるべきは逆にいうとクラウスですよ。クラウスは武田選手をリスペクトした戦い方をしたと僕はみました(*試合後、クラウスも「武田の引退試合だしパンチより蹴りを使った方がいい試合になると思った」と発言)。トーナメントなら自演乙の時みたいに1分で武田選手をKOしてますよ。でも誤解のないように言っておくと、僕はクラウスに『行くな』みたいな指示は一切してないですよ。クラウスは自分で空気を読んだと思いますよ。それで、その次に批判されるべきは『武士の情』が頭にあった角田さんとタオルを投げなかったセコンド。でもこれは本当に難しい問題なんですよ

もうこの総括で、今回のほとんどすべての問題が出尽くしていて。主催者がここまで真っ当に総括しちゃったら(まあこれしゃべってる記事の巻頭で「ドンキで買物しましょう」とピースサインしている谷川さんと、あえてその写真とキャプションをつけるゴン格編集部も如何なものかとは思うものの)、あとの特集内容は、すべてが、この発言の補足にしかなってない。はっきり言ってしまえば、自分が昔のブログで連載したジャッジに対する考察、あれを超えるモノなんて、残念ながら、どこにも存在しない。

例えば、ゴン格で、元ボクシングマガジン編集長の原さんがボクシングのジャッジについて概論を書いているが、あの分量ではホント概論止まりで、単なる入門編でしかない。つまり今回のゴン格の特集としては、付け焼刃としか言いようがない。専門誌がやってくれないなら、しょうがないから、自分で書いたジャッジへの考察、あれ掘り起こして、多少改稿(するか注釈つけるか)しながら、ここに載せることにする(数日後から開始します)。まあ、あれは、ストップタイミングの話やレフェリングについては触れてなく、ジャッジ基準ということに焦点合わせたものなんだが。

これ実は、最近でもよく見かける「ジャッジ基準をもっと明確にすべき」という安易(としか言いようがない)な主張に対する反論でもある。ジャッジ基準は、少なくともプロ興行においては、明確でない方がよい。これが自分の個人的な結論だ。今の時点ではあえて誤解させるような、こういう言いっ放しにしておくので、異論反論おありの方は、再掲したその文章群を読んでから、たっぷりして欲しい。

そうそう、高島の暴言だが、大したこと言ってなくて、がっかり。普通に高島で。滅多に面白いこと言わないんだがら、たまに座談会で何か話すなら、もっと面白おかしく暴言飛ばせよてなもんで。マトモな方な意見でも、例えばこんなレベルで。

あれ(メモ8注、桜庭・弁慶戦)を問題にしてくれなかったら困りますよ。僕はあの直後に言っていたんですけど“桜庭だから様子を見る”という特例があると恐いし、スポーツじゃない(後略)

おれは何年も前から、同じこと言ってるよ! 今頃気付いたのかよ。言うの遅過ぎ。大体、松山さんにしたって、おれがここで書いた「信賞必罰」な件、さも自分の意見のように、しかも結びで使ってるし。いやいや、こんな辺境なブログをパクったなんて言っているのではないのだ。きっと松山さんと自分の考えが高次元でシンクロしただけなんだ。だから、きっと戦乙女も力を入れて、応援してくれると思う! よろしくね!

もう1点、ゴン格で気になる話があったんだが、長くなったのでまた明日。