電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

続・マッチ売りのおれ

「マッチ売りの少女」という悲惨な話、あれ自分くらいの歳なら誰でも知っているし、少なくとも今30半ばくらいの子までなら、やはり誰でも知っているとは思うんだが、それ以上に若い子だったらどうなのか。

あの話、元々は、少女ではなく少年の話であって、ところが少年の話だとすると、あまりに男の一生を象徴的に表現し過ぎた話であって、つまり悲惨な現在にも関らず、よりよい明日を夢みてマッチを点し、そのまま死んでしまうという、その心情は、男の人生そのままであって、これを少女の話に変えて、ニュアンスを丸めたのだという話がある。庄司薫だったか。

今だったら、こんなこと書いたら、性差別とか言われてしまうのか。そもそも、これが男の人生の象徴だというのは、日常に終わりがあった頃の神話なのかもしれないし、いやいや、神話なんて言葉がおかしいのであって、今風にいえば、都市伝説だし、それだけだったらまだマシなのだが、今や、草食系男子は、夢を見ないのかもしれんしな。よくわからんよ、最近の世界のことは。おれって、森中年だしぃ。

ああ、今月の格闘技系専門誌を読み込んで、書かなくちゃいけないこともあるんだが、封を切る余裕もない。しょうがない、おれ、森中年だしぃ。