電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

センス優れた舌戦

どうもUFCとかで典型的な煽り映像の、黒バックかなんかで「おれはあいつをぶちのめすぜ」的な煽りが好きじゃない。が、そういうステロタイプを、ちょっとずらしたセンス、微妙に面白く見せるセンス、そういう発言が出来る選手がたまにいて、おおこいつは素晴らしいと思う。とは言え、自分にそれを理解出来る英語力があるわけじゃないので、大体、大会も終わってしばらくしてから、どこかで解説を呼んで知るわけだが。時既に遅し、試合も終わってましたみたいな。

昨日のヴァルキリー04の記者会見。

2月11日、メインイベントとなる、女子フェザー級のチャンピオンシップの2人のやり取り(GBRさんより転載)。

 そして会見出席者が試合への意気込みを語る中、興味深いコメント合戦を繰り広げたのがチャンピオンシップで対戦する辻とV一。先に辻が「チャンピオンになって去年の11月にタイトル戦をやる予定だったのですが、私の怪我で迷惑をかけてしまいました。前回大会で挨拶した時にV一選手から『待ってます』と言われて、(V一は)いい子なんですけど、それを拳で返したいと思います。久保代表が『女子のパウンドが普通に見えてきた』とおっしゃって、うれしかったので殴りまくりたいと思います」と“殴りまくる”宣言。

 するとV一は「今回はチャンピオンに挑戦するということで楽しみな試合です。辻選手との試合に向けて“妖怪テケテケ”という技を開発したのですが、前回の挨拶で辻選手はそれに対抗して“妖怪油すまし”という技を考えてきたと言っていました。そこで私は今回“妖怪油すまさない”という技を用意しました。これが決まると大変なことになるので、期待してください」と必殺技ネタで会見場を沸かせる。

 その後の質疑応答では「先ほど“妖怪油すまさない”という技があることを聞いて……というか私が“妖怪油すまし”のことさえ忘れていたので、問題ないと思います」「(V一のシュートボクシングでの試合を見たことはあるか?)うちの岡田円が出ていたので、円の試合しか見ていません…って円はV一選手とやってたな(笑)。私と円は戦い方も違うんで参考にならないです」と天然(?)キャラを爆発させた辻。

 一方のV一は「“妖怪油すまし”の内容は極秘です。ようするに油をすまさないということ。いずれにせよ、この試合は女子格闘技の歴史に残る試合になることは確実なので、是非、会場で見てください」「辻選手は虎年ということで、きっと虎のような動きをしてくると思います。自分は猪年なので、真っ向勝負で対応したいと思います。シュートボクシングでは相手を投げまくってきたんですけど、今回も多分、投げます」と強気な発言を連発。両者が互いの言葉でチャンピオンシップへの想いを語っている。

2人のやり取り、字面だけで、もう文学作品みたいでしょ。いやもう、おれごときが補足する言葉を必要しないというか。

■ヴァルキリー・女子フェザー級(52.2kg) チャンピオンシップ 5分3R
辻結花(初代チャンピオン/総合格闘技闇愚羅)
vs. V一[ヴィー・はじめ](挑戦者/Max柔術アカデミー & Yogaスタジオ)


ケージフォースのイメージガールになった、あゆかわ美咲ちゃんもV一選手にVサインを強要されるの図(笑)。そんな美咲ちゃんのブログはこちら