電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

優れたエバンジェリスト求む

ツイッターを眺めていると、例えば、格闘技クラスタはかなり盛り上がっている。いや少なくともそう感じさせるだけの書込み量がある。経験的なものから、自分はついつい強い発言をしてしまいがちで、その結果嫌われることも多いので、ツイッターでは自粛気味というか、ほとんど参加しないわけだが(誰にも相手にされないなんて言ってはいけませんよ)、恐らくなんだが、予想するに、喧々囂々とやっている方々達は、かなり盛り上がっている感がある筈で。

ところが残念のことに、現在のツイッターにおけるこういう一部の動きをキッカケにして、格闘技界が盛り上がるということは、まずない。まったく外にベクトルが向かってないからだ。ニュアンス的には、新しい掲示板が作られて、それが盛り上がっているような感じで。その掲示板は盛り上がっていても、それは外には向かっていない。

自分は格闘技クラスタに(も)所属しているから、例えとして格闘技クラスタの話をしたが、恐らくこれは、様々なジャンル、どこのジャンルでも同じ状況である筈で。さらに、これはツイッターの悪い点なんだが、では「その格闘技クラスタって、どこにあるの?」と言ったら、誰も明確に答えられない。実に曖昧なクラスタが形成されていて。

昔「最近面白いのは発言小町と、はてなブックマーク」と書いて、「発言小町の方はわかるが、はてブってどこが盛り上がっているのか分からない」と言われたことがある。それに似ている。このURLをクリックすれば、盛り上がっていることがわかるという、特定出来る場所はどこにもないのだ。

しかしだ。はてブにはなくツイッターにはあるものが確かにあって。クラスタとジャンルを横断して、外に向かう力は、明らかにツイッターの方が上で。だからこそ、優れたエバンジェリストの登場を期待する。格闘技界が末期的状況にあるということは、最近ようやくファン層にまで浸透した。自分が4年前に「相当状況はヤバい」と言っても、多くのファンの方々はポカンとしていたわけで(勿論自分は中にいたから、状況を正確に把握出来ていたのに過ぎないが)、その意味では、むしろ理解が進んだだけでも、かなりいい状況だと思う。

これはもう愚痴でしかないのだが、プロモーター達はこの数年喘ぎ続けている。息も絶え絶えという表現の通りに。助けて欲しい。必要なのは、内に向けて語り合う「どうすればいいのか」ではなく、外に向けて「ほれこれ見て」と魅力を語れる力。まさにエバンジェリストとしての。そして、ツイッターというのは、それをやりやすいツールである筈で。

プロモーター側の人間がこういうことを書くのは、虫のいい話。ずうずうしい。そんなことはわかっている。だけれど、恐らく自分以外のプロモーター側の人間は、こういう書き方は出来ない。だからこそ、自分がこうやって明確に書いて、切に切にお願いする次第である。


【※付記】特に深い意味はないんだけど、とりあえずグリフォンさん(id:gryphon)にトラックバックしておこうっと。