iPadは魔法の箱です
この「iPadさえあえば何か画期的なことが起こる」感の盛り上がりは、Windows95の発売以来ではないか。あれはソフト単体ではあったけれど。
極論してしまえば「iPhoneのデカい奴」(という表現は基本的には間違っていない)を入手したからと言って、何がどうなるわけでもないんだが、そりゃ「いじくり倒して遊びたい」というマニアな人にとっては楽しみにしていたオモチャ入手という感じだろうが、問題は「なになに? アイパッド持ってないと、時代に遅れちゃうの?」感を持つ層が大量に引き込まれているように見える現在のレベルになると、そこに対する失望感というか、反動も結構起きてしまうような気がしてしまう。まあ反動起きようが、おれには関係ないから、どうでもいいんだが。
所詮、自由度が低くて、有料アプリを思わず購入してしまう仕組みに長けたパソコンではないか、という当たり前のことが、この騒ぎによって間違いなく誰のせいでもなく隠蔽されてしまった魔法の箱、それが「iPad」。
大体「iBookStore」のラインナップがまったく未ださっぱり伝わって来ないまま、「iPadは本が読めちゃうんだぜー」って煽るのは、さすがに如何なもんかと思うんだが、どこのマスコミ様も電子書籍が読めると大宣伝。それはPCだって読めるでしょ。