電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

今週の弥太郎伝

そういや、最近大河ドラマ龍馬伝」のことを書いてなかった。

今日の渡辺いっけいの重太郎先生は、とてもよかったです。剣を持つとき持たない時の落差が秀逸。穴埋め的な役割だったとはいえ。

ここ最近の傾向としては、三部に入ってその視聴率の急降下ぶりとは反するように、充分持ち直していると思う。……けどさあ。とにかく福山・龍馬の演技が大袈裟過ぎてクサい。つられて、上川・中岡も異常にクサい。亀山社中の面々も熱過ぎてクサい。心配してた西郷さんの高橋克実は、大物感が漂わないのが惜しいが、充分善戦しているんだが。

一方、女優陣は快調だと思う。ただ、お龍・真木よう子とか、お伊勢・草刈民代みたいな色気が匂い立つような女優と華を争っていると、お元・蒼井優は霞むねえ。芸子という役に合わないんだよな。

結局のところ、この大河、絵がキレいなことを別格とすれば、伊勢谷友介高杉晋作が、歴史の教科書に出てくる姿形に最も似ていた大河ということで、終わってしまうような気がする。その位、自分の中での評価が低い。繰り返すが、絵作りという意味での演出は、やたらがんばっているとは思うんだが、役者の演技を含めて演出なんであって、あんなにクサい演技させているんじゃダメだ。龍馬が熱く出るなら、中岡は引いて(もしくはその逆)、対比を作る位の余裕がないと。

後は、筧利夫の三吉慎蔵(寺田屋で切り込まれた時に、長州がつけたボディーガード)が、ちょっと楽しみなくらい。切り込まれているのに、お龍の裸に見とれててポカーンとしながら、それでも相手を突きまくるとか、ギャグ方向に流した演出やってくれないかな。無理か。