電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

試合中心主義の始まり

ツイッターの自分のタイムライン上では、UFC117のアンデウソン・シウバxチェール・ソネンも相当評判がよかったが、日曜のSRC14の、ジョルジ・サンチアゴx三崎和雄も、異様に評判がいい。

勿論、いい事に決まっている。前者の一戦では、ソネンのトラッシュトークが随分とネットのあちこちで取り上げられ、試合後も、それまでいわゆる塩ファイターの一人でしかなかったソネンがプチブレイクしている。あれだけ面白いことを話すからという側面も勿論あるだろうが、それにしたって試合後まで影響力を持つのは、あの試合があったからこそで、一方、その手の煽りなどまったくなかった後者は、まさに試合内容だけで、これほど絶賛されているわけで、勿論、それが自分のタイムラインレベルというか、格闘技クラスタ内の話題で終わってしまうのか、それとも、SRCという大会のイメージを一変させるレベルのインパクトなのかといえば、それは現時点では、まだわからない。

試合自体の素晴らしさが語られる。そして、その噂を聞いて、次に繋がる。それがプロスポーツのあるべき姿だと思う。このふたつの試合で偶然重なっているのは、それが両方ともメインイベントで、かつタイトルマッチであること。レベルが高い攻防が必ずしも面白い攻防であるとは限らない。けれど、この2試合はそれが一致した。

時代の象徴となるような事件というのは、それが必然か偶然であるかは別として、後から考えて、そう意味付けてもおかしくないよなということが、ほとんどだ。だからきっと、この時期にこういう試合が続いたことが、総合格闘技というプロスポーツ・競技・興行、いや呼び方は何でもいいのだ、ここ数年の指針であると思う。

という予測が当たればいいな(と最後は弱気)。