電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

選手手売り、再論

大会を見に行く時、その券を応援の選手や関係者を通して買うと、その人たちは喜ぶか?

選手手売りに関しては、昔散々書いたことではあるんだが、さすが世界のアルファブロガーにして、永遠のマーク・グリフォンさん(id:gryphon)、ファンの側からしてどうなのという視点で書いている。けど、なんで、こんなに歯に衣やら青のりやら貼り付けたような書き方するのか、いまひとつわからない。何をビクビクしているんだ。が、まあ、自分がそう思ってしまうのは、自分が骨の髄からプロモーション側の人間になっているということだとも思う。

答え。

選手は100%喜ぶ。

関係者も多分喜ぶ人が多い筈だが、お前はどうなの? ということなら、今更チケット売って上がる発言権などないので、時間的にギリギリでもない限り(つまり、チケットつい買いそびれて、さすがに選手にお願いするの迷惑そうだなとかでもない限り)、応援したい選手の方から買ってあげてと振ってしまうことが多い。

さらに一言書いておけば、手間やら何やら含めたら、プロモーション側の利益率は、一般売り(チケットぴあや、各券売所)が、一番高い。それがどういうことか、よく考えて頂ければ、色々なことが見えてくるとは思う。

んで、グリフォンさんとこのコメント欄で、多少視点をズラして色々書いたので、こちらにも転載しておく。

萩 2010/09/03 21:38

見ず知らずの人がいきなり電話やメールでチケット売ってくれっていうのは警戒されそう。気軽に応じてくれる人もいるかもしれませんが、トラブルに発展しないとも限らないですし。ある程度の面識を得てからなら別ですけど。

チケット頼んでドタキャンされたら、その分のチケは選手が買い取りになったりしないんでしょうか。



gryphon 2010/09/03 23:51

>警戒されそう

結局はその選手が、出場大会のチケットを売る必要性にどれだけ迫られているか、ですな。これは別に仮説のまま放りっぱなしにしててもいいんだけど、おそらくは団体によって違うだろうし。



memo8 2010/09/04 01:29

今時、大抵の選手はブログなりツイッターなりやってますし、ジムなんて表に開かれているもので、チケット売ってくれと言って警戒するところなんて、存在しませんし、もし存在するなら、そんなジムこの業界に存在しなくていいです。



あと必要性ってなに? 観客の必要性がない興行なんて存在しないです。



総合の選手が、キックやボクシングの選手に比較して、チケットを売るという意識が低いのは、統計的事実。その理由は簡単な話で、若い指導者やマネージャーが多いから。打撃系のような縦社会が出来ていないから、自分が現役時代には誰も売れと言われなかったから、自分も教え子に言う習慣がないだけ。




これはまさにケースバイケースですけど、年々厳しくなって、買取りにすべきという意識と、それを受け入れる選手が増えていると思います。



萩 2010/09/04 02:32

つまり実質後払いということですね。まーチケット注文の際は名前と電話番号くらいは控えるだろうけど、それを本物かどうかコールバックして確認とかしてるのかな。当日来なくて、後からチケ代請求したら「注文してません」としらばっくれたりされたら泣き寝入りするしかないんでしょうね。逆に注文して会場まで行ったらチケットが用意されてなくて、クレーム付けたら「そんな注文受けてません」と言われたりとか。基本的に善意で成り立ってるものだから、あまりそういう事態は想定しないものなんでしょうかね。どうしても気になってしまうんですけど。



シス 2010/09/04 11:27

ジムによっては、きちんと確認するところもありますよ。



memo8 2010/09/04 16:06

勿論、選手サイド次第。メールで受け付けても、電話番号書いてもらって、一度電話してキャンセル不可の確認すれば、仮にばっくれたら、ブラックリスト入りでしょう。普通に券売所で買ったら、特別な払い戻し事例が発生しない限り、キャンセルできないわけですから、キャンセル不可はそれと同じ。勿論、卸すプロモーションの方だって、ジムとの関係を悪くしたいわけはないので、だから「ケースバイケース」。



自分はここ数年、選手売りを強くお願いしている立場ですけど、そうすれば、今度はチケットぴあとか、そういう一般売りの利益を減らしているわけです。なので、個人的なキメとして、券売所には最良席を卸します。確実に最良な席を入手したいなら、一般の方が確実ということにしておくと。



「チーム」というのが、一頃持て囃されていましたけど、世帯が小さくなればなるほど、選手サイドのマネージメントもいい加減になってしまうのは、確率的にはしょうがなく(←あくまで確率的にはですよ、偶然の優秀な人材の確保は確率を超越します)、選手を強くする環境として「いいチーム」が、選手マネージメント上「いいチーム」であるとは限らないということです。例えば数百枚単位で「売れる選手」は、多くの場合、ありがたい支援者・協力者がいるから、それだけ売れるわけで、純粋個人の範疇なら、行っても数十枚が限界でしょう。



MILK 2010/09/04 16:56

観客の必要性と「選手が券を売り歩く必要性」はまた別



memo8 2010/09/04 17:43

勿論、そうでしょうね。> 観客の必要性と「選手が券を売り歩く必要性」はまた別



けれど、そういう選手の側の論理が優先されているうちに(だって、選手サイド・プロモーションサイドで人数構成比をみたら、999:1くらいでしょうから、多数決を取ったら選手サイドが勝つに決まっている)、日本の総合はこうなってしまったという。プロモーションサイドは悪役で構わない。みんなそういう覚悟を決めてます。



選手の側の論理は、ほとんどの場合、子供の論理。あるいは、個の論理。選手とプロモーターのモメ事は、それをキチンと表に出せば、むしろ普通の社会人である場合が多い一般ファンにとっては、そりゃ選手サイドが悪いじゃんというケースが、ほとんど。



プロモーターサイドはそれを表に出せないというジレンマを、いつも抱える。その子供の論理を振り回す選手サイドこそが、プロモーターに取っても、最大の商品であるわけですから。「選手の為に」という言葉は、凄く都合のいい言葉で、いかようにも使える言葉なんですね(と、某著名プロモーターが某所で言ってた)。



ある選手がいる。その選手のカードを発表したら、一般売りが100枚動いた。そういう引きのある選手ならば、まだ個の論理が主張できます。が、一般売りなど1枚も動かない選手は売るしかないでしょう。どうやって、その選手のファイトマネーを捻出しろというんですか。プロモーターにボランティアどころか、貨幣鋳造局になれというんでしょうか。悲しいことに、もうそういうレベルに来ています。



chateaudif 2010/09/04 17:57

>個人的なキメとして、券売所には最良席を卸します



 なるほど〜、コンビニで買ったデモリッションウエストのRS席が、前にSRSがないポジションですごく見やすかったのは、そういうわけだったのですな!



memo8 2010/09/04 18:24

あっしまった。デモリ西、チケット管理してるの、自分じゃないです(すいません笑)。けど、あのキャパのハコだと、一般売りで入ってくださる方は、もう神様ですから。いい席だすの当然だと思いますよ。


※向うで追加あれば、こちらにも随時追加します。