電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

龍馬出ん(といいんだが)

期待出来ると書いたから、結果も書いておくべきだろうと龍馬伝。悪くなかったと思う。本年最高の出来の回かと。登場キャストを絞って、事件に焦点を当てて、まあここまではいい。問題があるとするなら、瀕死の龍馬のアップを延々たれ流して(科白も凡庸)、やっぱこの人ヘタというより魅力に欠けるわーと思わせたものの、真木よう子筧利夫の熱演に救われていた。

が、もう「龍馬伝」には、これ以上の見せ場がないとも言えて。後藤象二郎と、どう折り合うのか位が見せ場か。現時点までの青木崇高の演技を見る限りは、何か厳しいような気もする。第2次長州征伐は、描きようによっては、かなりの見せ場になる筈だけど、ここは期待すべきではないか。伊勢谷・高杉をカッコよくみせるだけなら、いくらでも可能かと思うが、戦争シーンとしてバリバリに盛り上げるのは、今までの流れからして無理だろう。あと、青木・後藤と同じことがいえるんだが、一橋慶喜をあんな風にやらせてしまって、大政奉還がマンガ的(悪い意味で)になってしまいそうな気がするんだが。

総じて、小道具の使い方や絵作りには、非常に優れたところを見せながら、役者の演技の方向性、演技指導が、イマイチというのは、序盤から変わらない。

井伊直弼や、調所広郷を、完全に悪者とはせず、そこに大物をハメて主人公との絡みを見せた「篤姫」は、ホントに上手かったなという。