電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

ココアさん最強説

再開後、2週やって、どうなんのどうなんのという期待感だけで充分もたしてしまっている「ワンピース」。静かな立ち上がりの為、イマイチの声も結構見かけるが、まあ9人が再結集しようとしているわけで、それぞれを丁寧に描いていたら、それだけで2週くらい使ってしまうのもしょうがないというか、ここで、あっという間に1週分で再結集しないあたりが、ワンピースのワンピースたる所以という感じだ。

最近、見事に2ちゃんねるは見なくなってしまったんだが、大河ドラマ板の視聴率スレッドと、週刊少年漫画板のワンピース関連の複数スレッドは、時間的な余裕が出来ると、未だに見る。大河ドラマの方はまだしも、ワンピ関連の方は、何というかクラスタが違い過ぎて、自分が書き込む気にならないところがいい。幼稚的というか、よく言えば稚気溢れる思い込みや、単なる読解力不足の書き込みが多い。どう読めばそうなるんだという勘違いに満ちている。確かに「ワンピース」はジャンプのマンガにしては分かり難い描写が多いとは思うものの。

昨日発売の2週目の展開を読んでなお、「ルフィはちゃんと覇気使えるようになったのかな?」などというコメントがなされ、それについて、わざわざ、見聞色と覇王色はもう使えるようになってるだろと、ページ数とコマまで具体的に指摘してのレスが入り、何でこんなことを文字情報で応酬しているんだと不思議になってしまうようなやり取りが存在したりする。

日本語を話せるということ、文章を書けるということ、そして物語を理解すること、そのすべてはまったく別物であることを痛感する瞬間だ。勿論、日本語もロクに使えないレベルの奴が、ワンピースのやや分かり難い描写を正確に理解出来ていたり、そこそこの文章を書いてる奴が、恐ろしい勘違いしていたりするところが面白いんである。

休載前のロビンの印象的な科白で「誰かの為に強くなりたいなんて、考えたこともなかった(字句はいい加減)」というのがあった。自分にすれば「世間がこんなに馬鹿ばかりだとは、考えたこともなかった」という感じであって、いやいや別に上から目線で馬鹿にする意味はないんである、ネットがなければ、ましてや、ワンピースというマンガに自分がここまでのめり込まなければ、そんな思いをする機会なんて多分なく、つまり、物語は読み手次第でここまで多層的に理解され(誤解され)語られ、その事自体が、自分にわずかながらも、心地よい時間を与えているということを言っている。みんな死んでしまえばいいのにね。

ところで、ルフィとハンコック、絶対やっただろ、あの距離感は。