電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

ポジショントークって何?

ポジショントーク」という語彙が自分の中にない。流行言葉はあまり使わない方で、納得してからじゃないと使わないだけなんだが、何故か最近自分の発言について、それはポジショントークだと指摘されることがあるので、この言葉について考えてみる。

なるほど、株のポジションから来てるのか。そのポジションなら勝手知ってる言葉だ(証券のSE経験が長いから)。金融関連において「自分のポジション(建て玉状況)に有利な情報、見通しを述べること」(はてなキーワードより)ということであり、ここから応用され、「自分の立ち位置(所属団体・勤務先など)を明らかにして特定の事物に言及する行為」ということらしい(同じく、はてなキーワードより)。

が、「自分の立ち位置(所属団体・勤務先など)を明らかにして特定の事物に言及する行為」自体は別に悪くも何ともないわけで、何でこれが否定の言葉として使われるのかと言えば(事実、自分に向けては否定の言葉として使われていた)、つまり、ある言論において、結果として自らの側が何らかの利益を得られる方向に、受け手の思考・感性を誘導するような言論ということだろう。

ついでで書いておけば、「隠しポジショントーク」というもあるらしく、

隠しポジショントークの例
・市民団体に属する人間が、「ただの一市民」と名乗って新聞の投書欄で意見を述べる。
・新聞社の人間が、勤務先を明らかにしないで現在の報道の姿勢に関して肯定的な意見を述べる。
・メーカーの人間が、勤務先を明らかにしないで自社製品をほめる(逆に、他社製品をけなす)。

だそうだ。なるほど、これは卑怯だ。しかし、自分にはこういう「隠し」な要素はまったくない。

では、自分のように立場を明確にして、自分が運営に携わっている例えばヴァルキリーの宣伝をしたら、これはポジショントークなのか。つまり、宣伝とポジショントークの違いがわからない。すべての宣伝はポジショントークである的な意見も見かけたが、かと言ってすべての宣伝が悪である筈もない。では、真っ当な宣伝ならポジショントークではなく、誇大な宣伝であったり、嘘いつわりを用いた詐欺的な宣伝であったりすると、ポジショントークとなるのか。これも違うような気がする。では何なのか。自分の場合は、むしろ露骨な宣伝ではなく、自分の立場についての微妙な言い訳的な言動に対して、これを言われているような気がする。

と考えてみたものの、やっぱり、よくわからない。結論としては、自分は使わないな、この言葉。というか、注意して使う事を回避する言葉リストに今入れた。