電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

東京・西荻窪・点描315

15日に日付が変わる前に、外に出て、この時間に食べることはさすがに自粛しているラーメンを食べて、その後、ぶらっと散歩した。まだ日付は変わってない時間なのに、びっくりするほど街が静かだった。丁度、中央線の電車がホームに入って来るのが見えたから、まだ電車は動いていたが、いつもだったら終電も終わって(西荻に到着する最終は1時過ぎだ)、そこからしばらく駅の周辺はザワザワしていて、こんなに静かになるのは、2時過ぎのこと。

自分のマンションは、かろうじて計画停電の範囲から外れているので(西荻南という所なんだが、隣の23区外武蔵野市と隣接している西荻北は第1グループに入っている)、多分、当分停電はないのだけれど、入り口の掲示板に、停電した時はエレベーターやら火災報知機やら止まること、水道も駄目なことなどが、手書きで張り紙してあった。

北口駅前の、昨日までデカい看板を点灯させていたカラオケのチェーン店は、やっとそれを消すようになったけど、店は営業していた。土曜日には三陸から材料が入らないと休みになっていた大戸屋が再開していて、勿論、吉野家すき家松屋もやっていたから、ほとんど外食の自分は少しほっとする。

コンビニやスーパーの食料品棚の状況は益々酷くなっていたけれど、ファミマとセブンイレブンの配送トラックを見かけて、何となくほっとする。こういうトラックが、普通に街のスタンドでガソリンを入れているのかどうか、自分は知らないが、万が一、そうなのだとしたら、まずは流通用の商用車を優先して欲しいなとは思う。

部屋に戻る頃には、15日になっていて、テレビでは福島第一の2号機の状況について、東電が何人も揃ってオロオロし、マスコミはヒステリックに質問をする、お馴染みになりつつある光景が展開されていた。

東京という生き物が、じっと静かに息を潜めて、様子を見ているようだ。当たり前だけど、まだ東京は生きている。