電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

原発推進論者はオウム信者と一緒

わずか数週間で、代替エネルギー論は、多くのところで議論され、未だ「代替エネルギーはどうするんだ」「反原発を主張する人間は電気使うな」的な事を言っていたら、既に情報弱者の類になりつつある。いい傾向だ。勿論、自由化・分散化がその前提となっているのはいうまでもない。

例えば、急激に見直されつつある、マイクロガスタービンなんかも、ちょっと検索かけてみるだけで、電力会社がイチイチ潰してきた歴史がある事がわかる。そうか、やっぱりそうなのか。元々代替エネルギーはいたるところにありましたという話。いちいち電力会社と国が、原子力推進の為に、丁寧に丁寧に潰してきたという。

だからと言って、未だ「代替エネルギーはどうするんだ」的な事を言いたがる人達にこそ、優しく語りかけたい。大丈夫、恐くないから。キミ達は洗脳されていただけなんだ。オウムの信者と一緒なんだよ。

以前にも書いた事があるんだが、自分くらいの歳なら、教科書に南京大虐殺は史実として書いてあったし、かなり大人になるまで、それが史実でないように言えば、右翼かキチガイ扱いされた時代を生きてきた。今逆に、自分達が教わったレベルで南京大虐殺があったと言えば、キチガイ扱いされてしまう時代になった。

史実の研究を怠り、教条主義的ないわゆる自虐的史観を教育してきた日教組的な左寄りの構造が全部悪いのかと言えば、勿論その傾向は間違いなくあるものの、かと言って、そこが説得力を失ってしまった事で、国と半官半民の企業がカネを使って、資本主義的な洗脳をする時代に移行していったわけだ。

原子力なんて人間の力では未だ制御出来てないんだから止めなさいという主張に対して、人間は科学の力で色々な物を制御してきた、進歩を諦めてはいけないとい論調も見かけたりした。その考え方を自分は否定しないどころか、大賛成だ。アトムは科学の子だ。これからも育てるべき。

かと言って、未だ制御出来ていないものを、制御出来ますと嘘を言うのは止めましょうよという事だ。廃棄物の処理すら後年の進歩に託すなんて言い訳で誤魔化しておいて、安全だとかいう曖昧な概念を振り回すのはデマゴーグの典型手法。

間違いない事実があるとすれば、カルト宗教や反権力思想に洗脳されても、カネは儲からなかったわけだが、企業のばら撒き洗脳、つまり代替エネルギーはないんだ、日本は原子力を推進するしかないんだという洗脳に乗ると、カネが儲かる可能性がある事、あった事で。爛熟した資本主義の洗脳方法は実に的確だ。カルト宗教や反権力思想みたいな、抽象的な来世利益でなく、エサはそのものずばりのカネだ。徹底した現世利益。いつの世だって、拝金教こそが世界最高の宗教。

だから、原発は危険だ危険だと騒いでいる、旧態以前の左翼的反権力的な主張では、原子力推進行政は、絶対止まらない。自分の主張がたどり着くのは、原子力以外の新しい拝金対象のご本尊を、国策で立ち上げよということだ。一旦立ち上げて推進すれば、必ず加速する。けれど、ちょっと虚しい。所詮、拝金教万歳なのは変わらないのか。

いいや、それでいいのである。少なくとも、国とこれしかない電力会社が、でんこちゃんだけが、唯一のご本尊となるよりは、多くの神々があっちこっちにいる方が。日本の神は、昔から八百万の神々。