電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

日本は終わったコンテンツ

おめえよお、石原慎太郎当選で、東京は民度が低いとか言ってる馬鹿がいるけどさあ、島根とか福井とか佐賀とか、原発推進の現職に、共産党以外の対抗候補すら立てられず(立たず)、しかも、いつも通りに圧倒的大差で現職に惨敗しているわけで、それがやっぱり今の日本なんだよな。

バラ撒き行政でカネ掴まされて、原発を肯定せざるを得ないのがほとんどの地方。こうなって、共産党が伸びずに、自民党が伸びる国。日本は震災の後でも、そういう国でありましたという事で。

そうそう、自分は共産党を支持しているわけではないので、念の為。そもそも、投票なんて行ってねえし。行く気もねえし(自分が投票に行かない理由はこことかここ参照)。それ以上に、共産党が都知事になって、それで原発が止まる可能性は、石原慎太郎が反原発に回る可能性より低いと思うしな。

ちょっと前に、こんな事を書いた。勿論、震災より前の話。

もう日本はイタリアのような国にならざるを得ないのではないか。経済はヨレヨレ、小さくてきらりと光るのは文化のある部分だけ、のんびり美味いもんでも食べて、ナンパな人生送りましょうというか。それでいいような気もする。

震災で変わるかなと思ったけど、変わらないね。このままいって、不景気は益々加速し、勿論、震災のせいもあるんだけど、実は根本原因はそんな事ではなく、震災はそれに加速をつけさせただけで、日本はどんどん弱い国になっていく。

だからと言って、そこで生きる人間が不幸である確率が増すとは限らない。強いけれど厳しい国を作るより、よほど、気楽である故に幸福を感じる人間を増やす事になるかもしれない。

石原慎太郎が、天罰とか我欲だとか言うのは、凄くよくわかるんだよな。だって、その辺の新興宗教の教義みたいだぜ、言ってる事。政治家が言うべき事ではないけれど、あれを言うからこそ、石原慎太郎石原慎太郎である事もまた確かで。どれだけ、一部の層が、ふざけんなと強く反発しても、多くの人間は、まあ消去法だよなとか、こういう時は政治力が強い人間じゃないとなとか、もごもご小声で言い訳しながら、石原慎太郎に投票するわけだ。それが多数派。一般人。大衆。別に悪くないんじゃね?

原発、やっぱり止まらないだろうなとか、いやいやこれはもしかするととか、自分のヨミが揺れまくるこの一ヶ月だったけど、この選挙の結果を見る限りは、やっぱり止まらないよね。今回の結果から、民主党が本気で脱原発に転じたとしても、ほとんど意味がない事も確定してしまった。武器にならない。つまり、どっちにしろ、政権は、今年中、いや遅くとも来年には自民党に返る。

そうして、穏やかに健やかに、みんな枯れていくんだ。ときたま放射能の恐怖に怯えたりするけれど、日々を何とかやり過ごし、自分の事や家族の事を考えて生きていく。毎年春には桜が咲くし、たまには、お祭りとかで騒いで、憂さを晴らして、楽しかったねとか笑い合ったりして、愛し合ったりして、それで精一杯だ。