電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

運動不足自慢のススメ

忙しい自慢が暑苦しいなあと思うの同じ程度には、自宅警備に勤しむ若者の暇自慢も鬱陶しい。これはつまり両極端に振れるとそういう事になるのであって、自分が暑苦しかったり鬱陶しかったりするという事は、逆に言うと、それを面白がる人も当然いるという事であって、少なくとも書き手は悦に入って書いているのは間違いない。

似たようなものには、金持ち自慢と貧乏自慢の関係がある。傾向として、忙しい自慢をする人の多くは金持ち自慢をするベクトルにあり、暇自慢は貧乏自慢と直結するのは想像に難くない。

ネットで食べログ的なモノを発表するのは、B級が主流なりつつあって、昔ほど金持ち自慢感がなくなってきたと思うのだが、例えば今日もジムに行ったトレーニングをしたというのは、自分の周辺であれば、ジムとは総合だったり柔術だったりの格闘技ジムである事が多く、それなら実にスポーツ競技感があって結構な事(悪い言い方をすれば遊んでいるだけ)だが、世の中、格闘技のファンや関係者ばかりであるわけもなく、一般的にジムに行くといえばスポーツクラブであって、未だこれには金持ち自慢に通じる、私は身体を鍛えてますカッコいいでしょ感があって、室内でペタペタ数十分走って、あんなもの健康にいいわけなどない、そもそも健康についてなど考える事自体が病んでいるのだ。

現代人は現代的に知的労働に勤しんで病んでいくからこそ現代人なんであって、無駄に健康になろうとする事など考えず、むしろ病む事を突き詰める事で、知的営為を新たなステージに押し上げ、生物の種として人類の進化を促していくには、運動不足自慢こそ、エリートの嗜みだと確信する。おれなど、篭って仕事をしていれば、1日トイレとキッチンに数回ずつ、わずか数メートルを移動するだけであって、消費カロリーは恐らく基礎代謝から微塵も動かず、究極のエコロジカルな人間であり、知的エリートはかくあらねばならぬ、どうだまいったか、まいったか。