電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

平気で跨ぐ失礼なアメリカ

また英語学習話、これまったく反応ないので、いわゆるモチベーション上がりません状態で、数日前に勢いで書いて放っておいたんだが、読み返したら結構面白いんで、やはりアップしておく。英語学習話は枕だけ。

2月の半ばに少し学習時間が減ったので、後半から気合を入れ直していたら、3月の上旬に、ヒアリングが一段階レベルが上がったような気がした。この数ヶ月で何回かそういう感覚はあったものの、今回はその上昇度が高いというか、ガツーンと来たような気がして、尚のこと、これを逃したくなくて、今までやってた事に加えて、何か違う学習方法を追加で導入しようと考えた。

聞き流しはしている、量はそんなに多くないものの精聴もしている、ならば、その中間くらいのものはどうか。

レベルが上がったと言っても、例えばCNNの看板キャスターのアンダーソン・クーパーや、エリン・バネットが、早口でペラペラまくし立てているのが聞き取れるのかと言えば、それはまださっぱり無理なわけだ。ところが、ありがたい事に、CNNのオフィシャルサイトに放送原稿をアップしている番組が、そこそこある。放送後半日くらいで上がる。つまり聞き取りの答え合わせが出来るというか、聞き取り補助教材というか、そういう事に使えるわけだ。今はまだ無理だが、この速度をシャドーイング出来るようになれば、相当なもんだと思うし。

放送原稿がある番組はかなりあるんだが、CNNj(インターナショナル版)の番組ではなく、アメリカの番組で、典型的なアメリカ発音のキャスターの番組に絞って(まずは耳も口も脳もアメリカ基準で作ってしまいたい)、番組を選択し、それを録画、放送原稿を保存して、いつでも見られる状態にして、聞き流しと精聴の間くらいの精度で聞く時間を作ることにした。

まだ始めで時間が経ってないので、結果がどうなるかはまったく分からない。なので、英語学習の話からは離れて、ここからは、比較文化論的な話。

とりあえず、続きで流れる2番組を選んだ。上記アンダーソン・クーパーの「360°」(ニュース・バラエティ)と、「アメリカン・アイドル」の審査員もやってるピアーズ・モーガンの「Tonight」(ゲスト呼んでのトーク)。火曜から土曜の午前(3月の第2週までは前者が10-11時、後者は11-12時、第3週から1時間ずつ前にずれた)にやってて、つまりアメリカ時間だと平日の夜、プライムタイムの番組。

ところが、録画し始めて気付いたのは、やたらゼロ分を跨ぐんである。つまり、10時開始で11時終わりの筈のアンダーソン・クーパーが、11時過ぎて、ピアーズ・モーガンの番組の時間になっても、平気でしゃぺってる。ちょっと日本の地上波の感覚ではありえないくらいに。だから、きっちり10時から11時、11時から12時と、分けて録画してると、アタマやケツが切れてしまう。しょうがないので、5分前から5分過ぎくらいまで2番組通しで録画して、後から編集する事にした。間に入るCMは時間が経つと意外と面白いからカットする必要はないと思っていたんだが、いざ勉強に使おうとすると、やはり早送り操作が面倒なので切る事にした。久々に映像編集などやると、これが楽しくて、大量にすぐ見られるようにしておく為にHDDに保存しておこうと、サイズを小さくする為に、かなり低画質までエンコードし直したりと色々いじっていると、手段が目的化して熱中したりするんだが、それはまた別の話なので割愛。

日本でプライムタイムの番組が、こんなにいい加減だったら、大顰蹙なんではないか。そもそも民放だったら、視聴者もそうだが、スポンサーや代理店様が文句言い出しそうで。CMは半分以上が自局の番宣なCNN(少なくともCNNjの放送はそうなってる)、だからこそ調整も出来るという話なのかもしれないし、本国ではきっちり放送していて、日本に流す時にいい加減になっている可能性だってある。けれども、国内のNHKでそれで許されるかと言ったら、絶対そんな事は許されないわけで。時間通り始めて時間通りに終わらなかったら、放送事故扱いだろう。

もうこれ、日本の電車がキッチリ動くのと同じノリというか、国民性としかいいようがない話なのかも。自分は典型的な日本人でしかもA型で神経質でキッチリした人間なので、録画が切れたりすると、ふざんけんなと腹を立てたものの、そんな事で腹を立てていたら、アメリカ語は話せるようにはならないと考え直した。文化を学ぶとはきっとそういう事だ。なので、まずは時間にルーズになる事こそ英語習得の大切な要素、おれももっと時間にいい加減になろうと思う事にした。……って、こんな結論でいいのか。益々仕事失っても知らんぞ、おれ。