電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

日常生活の発見

相変わらず、静かで穏やかな生活を日々送っているわけだが、この歳になって発見することが多くてまったく飽きない。

例えば、このところ35年ぶりくらいに朝食に食パンをトーストして食べるという習慣が出来た。35年前はまだ子供であり、放っておいても食卓に出てくるのがトーストであっただけで、つまりは自分が望んで食パンをトーストして食べるようになったのは初めてということになる。

トーストした食パンに、たっぷりバターをつけて食べるのは大好きなのだ。が、何故そこそこ長くなった人生において選択して来なかったかと言えば、いくつかの明確な理由があり。

まずは、トースターを揃えるのがどうもという感覚。もうこの歳になってモノはあまり増やしたくないから新規に買うのもなと。電子レンジがオーブントースターも兼ねてる奴な為、それで焼けなくはないんだが、時間が掛かるのと、コゲがきれいに入らないんだよね。

加えて、食パンの保存問題。最近では半斤でも売っているのは知っていたが、それにしたって6枚切りなら半斤で3枚、ラストの3枚目は賞味期限ギリギリになったりする。賞味期限ギリギリ、あるいは過ぎた食材は結構苦手。なるべく早く食べてしまいたいタイプなのだ。

一番大きいのがバター。いっぱい塗りたいのだ。が、そうすると高カロリー。しかも冷蔵庫で保存してるバターって固くって塗り難い。塗り易い奴はやたら高かったりする。過去に極々まれにトーストを食すこともあって、そういう時は、使う分だけ軽く湯煎して柔らかくしてから使うなんてことも試したことはあるんだが結構面倒。低カロリーで柔らかいのが当たり前のマーガリンは小学校の給食の頃から何故か苦手。好き嫌いがほぼない自分にしては珍しく、食べられないほどではないものの、マーガリンを塗るくらいなら、トーストなんて食へたくない。

こうして、それぞれは大した問題でないし対応策はあるんだろうが、それ以上深く考えるのも面倒くさく、結局、トーストした食パンが一人暮らしの自分の食卓に日常的に上ることはなかった。

では、何故これら幾多の問題を解決して、朝食は食パンをトーストとまでなったか。結論から言えば、3つ目のバター問題を解決したというか、オリーブオイルに小皿にとって、塩をパラリ(この塩がポイント)、これに千切ったパンをつけて食べたらバター並みかそれ以上に美味しくて、これは日常的に食べたいという気になったからだ。そうして他の問題をも積極的に解決しようという気になった。

トースター問題は、フライパンで、それ用クッキングホイルでくるんで焼く。掛かる時間はむしろ短いくらいで、焼き目も慣れてくれば自在。ふたつ目の保存問題は、冷凍することで解決。しかも、たまに違うものを食べたくなっても賞味期間を気にしないで済む。モバイル機器の風呂持込み用にジップロック(のビニール袋タイプの奴)は常備されている家なので、試すのも簡単だった。解凍などせずそのまま焼く。ちゃんと中身はフカフカになって、味の劣化も感じない。これを塩パラリのオリーブオイルで食す。いやあ、美味い、美味いぞ。

本気で考えさえすれば、すぐにも解決する問題だったのだ。が、日々の生活に追われ、そこまでの問題でもないような気がするから、ハナから何も考えない。ところが、ちゃんと考えて試行錯誤してみると、意外と簡単にブレイクスルーがある。そうして得た発見は、日常生活をより快適に豊かにしてくれる。ああ、生きるって楽しい。

なんてこと書いてていいのかしらね。というか、こんなことに頭使ってる暇あるなら、もっとやることあるだろという疑問は多少感じなくもないものの。