電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

荒れ野の70年(なのか?)

何かざっくり検索かけても、ヴァイツゼッカーの名演説と関連で、今回の安倍パイセンの談話を語ってるのを見かけないので、ツイッターで呟いたままを、そのままこっちにも載せておく。

首相談話、嫌いじゃないな。右顧左眄じゃなく、バランス取れてると表現したい感じ。パイセンがんばった。

てかパイセン単に成蹊出でモノ知らないお坊ちゃんなんだから、そんなこと言うとこうなっちゃいますよと優しく諭してくれる説得力ある人がソバにいれば、そんなに暴走しない気がし始めた。

真っ向からヴァイツゼッカーの歴史的談話に対立する内容を持ちながら、結構謙虚で謝ってるという。

戦後生まれのドイツ人が、ヒトラーとナチの犯罪の責任を取り続けなくちゃいかんのかと言われたら、そりゃ違うだろとは思うので、ここは安倍パイセンに賛成。

大体、国というか、時の権力がやったことの責任を、後から生まれた末端の庶民が取らなくちゃいけないって、それはさすがに違うと思う。

んじゃ、おめーはドイツ人の若いの捕まえてユダヤ殺したろって責めるのかって話だよな。おれの知ってるドイツ人みんないい奴だぜ(一人も知らないけど)。

やっぱ今回の安倍パイセンの談話は、ヴァイツゼッカーを意識してるんだな。構成そっくりだわー。/「荒れ野の40年 ワイツゼッカー連邦大統領演説全文」 http://r.binb.jp/epm/e1_6434_07022015122740/

ヴァイツゼッカーにあって安部パイセンにないのはここ。「罪の有無、老幼いずれを問わず、われわれ全員が過去を引き受けねばなりません。全員が過去からの帰結に関り合っており、過去に対する責任を負わされているのであります」。

おれからすれば、日本の罪を引き受けるのは、日本人だけではなく、世界中の人間である筈だというのは、当たり前の感情。それを政治家がどう政治的に表現するか。その意味で、今回のスピーチライターは充分がんばった。