電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

ジャッジを考えると競技がみえる

総合格闘技の明るい未来

最終回。全部読みたい方は右上の「ジャッジを考えると競技がみえる」をクリックするとこの連載のみ表示されます。もう、随分と前から、格闘技について、特に総合格闘技について、書くのが辛いのだ。それはこの連載の前から、このブログを読んで頂いてきた方…

勝利を娯楽作品に仕上げる為に

いよいよ次回でこの連載終わる予定。今回で一通り技術的・論理的な話は終わるので、連載全体に対する質問、いくらでも受付ますので、ある方はコメント欄に書き込んでね。ツイッターよりここに残すことに意味があると思うので。今回のコメント欄じゃなくても…

ファンという貧しい人生

広い意味での格闘技の世界、さっぱり良い事ありませんな。わざわざ、広い意味と書いたのは、これはもう格闘技の世界というより、芸能まで含めた興行の世界、すべて暗夜行路であって、このまま不景気が益々加速して、恐慌に近いものまで行くのか、それとも経…

八百長を元から包含している大相撲

さて、大相撲の八百長問題。大相撲は、近代競技の成立以前に、まさに大相撲としか呼べないものとして、既に成立していた。現在の財団法人相撲協会が運営する「大相撲」自体は、それほどの歴史は持たないが(それでも相撲協会の成立は大正年間だ)、相撲は元…

ジャッジ話を超えて競技を考え始める

この連載、初出時は2006年の8月から。1ヶ月ほどかけて、12回ほど書いて、そこで行き詰る。前回も書いたが、ジャッジに対する分析は前回で一通り終わったと言っていい。例えば、考察する範囲をルール全般に広げるなりしていけば、やるべきことはいくらで…

なんでジャッジは何人もいるの?

実はこの連載、この辺りから、急激に尻つぼみになっていくのである。今回のはいい。丁度いいマトメになっている。が、現状の総合や周辺格闘技に対する分析が一通り終わって、分析しながら、競技化とは何ぞやということも、イチイチ書いてしまっている為、そ…

アマ修斗のジャッジについて考える

「オールラウンダー廻」(講談社、遠藤 浩輝著)は順調に連載が進み、現時点では5巻まで発売中。快調だ。さて、その舞台となるアマ修斗のルールが今回の分析対象。「オールラウンダー廻」の中では、ルール自体の説明はそんなに多くはない(繰り返し模写はさ…

競技化するとつまらなくなる……か?

競技化が進むと、格闘技はつまらなくなるんだろうか? 自分はまったくそうは思ってない。が、そう看做す人が多いことも、また事実。総合に比較すれば競技化が進んでいるボクシングの長谷川穂積だって、競技とは関係ない、母親とのお涙頂戴のストーリーで盛り…

アマ・ボクシングを例にして考える

前回は、ブラジリアン柔術を例に取ったが、今回はボクシングを例に取り、数量化・抽象化の話となる。ボクシングと言っても、プロボクシングではなく、アマ・ボクシングだ。このふたつを挙げているのは、それぞれ組技系と打撃系の典型例で、説明がしやすいか…

数量化・抽象化を柔術を例にして考える

この数量化・抽象化と言葉を出すだけで、ああ面倒くさい難しそう算数苦手と脱落する人は多いと思うんだが、ここが面白いんだ。今から読み直しても、この回から数回が一番刺激的で面白い。そう思ってくれる人は少数派かもしれないが、だからこそ選ばれしエリ…

ジャッジ基準について考える

今回はボクシングとスマックガールを例に取り、ジャッジ基準の話を書いている。ボクシングでもK−1でも総合でも、ジャッジで物議を醸すような試合あると、必ず「もっと判定基準を明確にすべき」と言い出す人が現れる。多くの場合、その時点のジャッジ基準を…

競技性と興行性は多くの場合矛盾する2

今回の話は、ちょっと判定が難しい試合があると、掲示板やら何やら、ネットのそこここで、詳しい人が詳しくない人に、延々薀蓄をたれ始めることの多い話題。自分も延々やってきたし、他者同士のやり取りも、うんざりするほど見た。わかってしまえば当たり前…

競技性と興行性は多くの場合矛盾する

連載再掲に戻る。そろそろ、誤解する人が出てきそうなので、もう一度強調しておくけれど、これあくまで2006年に書いたモノの再掲なので、そこは誤解なきよう。今回の連載経緯は第1回の「興行屋よ、競技の旗を低く上げよ」を。上記第1回からの繰り返しとな…

競技とは何かを定義してみる

いよいよ「競技とは何か」という話。自分は20世紀の末から、あっちこっちの掲示板やら何やら、ネットのそこここで、こういう話を延々してきたわけだが、例えば、野球やサッカー(そして多くの学生スポーツ)などは、既に、こういう競技を競技たらしめてい…

10ポイントマストシステムとは何か?

連載続き。前回までの流れは、このすぐ右上のカテゴリー「ジャッジを考えると競技がみえる」をクリックすれば見れます。さて、いよいよ競技とは何か? となるかと思いしや、ここで1回割り込み。「10ポイントマストシステム」について。自分もよくわかって…

ジャッジ方法の違いは競技性と関係する

連載、3回目。ようやく競技の話が出てくる。数回後に明確に競技とは何かは定義はするものの、だからと言ってここまでが競技、ここから先は競技ではないと、厳密に区別できるのかといえば、決してそうではない。だから、自分は競技「性」と度合いをつけて使…

まずはジャッジにはどういう種類があるのか考えてみる

さて、競技とは何か、ジャッジとは何かの続き。連載タイトルは「ジャッジを考えると競技がみえる」にした。読み直してみると、昔のブログの文章、無理してデスマス調で書いていたのが何とも辛い感じなんだが、まあそこはどうでもいっか。下記の具体的なプロ…

興行屋よ、競技の旗を低く上げよ

昔のブログで、競技とは何か、その具体例として、判定とは一体どういうことなのか、というのを実例を挙げながら、比較的アカデミックな論調で連載したことがある。自分のPC以外には、ログを残してない。が、その後も、これだけ競技と判定という問題に特化…