電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

ステロイドの前にコンタクトについて考えな

いやあ、おれ的には、オリンピックは終わったみたいなこと書いたら、いきなりソフトボールに痺れまくってしまった。上野、凄すぎ。アナウンサーが凄い気力ですとか褒めていたが、どんなに気力が続いたとしたって、体力がついてかなきゃ意味ないでしょ。そこは両輪だと思うんだが。まあ、気力という言葉を出すなら、チーム全体の士気の高さは確かに物凄く、あれだけ何回も、もって行かれた流れをイチイチ踏ん張って、最後に根勝ちしちゃった。

で、話は唐突なんだが、紙プロ、やばくね?

明らかに、つまんなくなってる。アメリカも世間も、まるでテーマになってない。町山智浩菊地成孔に話を聞きながら、サブカルの匂いが、まったくしないのも異様な感じがするが、そんなことは多分些事で、「アメリカ」と「世間」というテーマの立て方に、何の工夫も見えないだけでなく、内容にも何の工夫も見えないことが、かなり問題で。で、この工夫のなさ、発想の貧しさは、いったいどこから来ているのか、つまり最大の問題は何なのかと言ったら、それは、せっかく巻頭を書いてみたものの、アメリカが「底が丸見えの底なし沼」などと、使い古された、致命的なほど凡庸な例えを使ってしまう、ジャン斉藤編集長の見識とセンスのなさではないか。

町山智浩に、専門外のステロイドの話を語らせて、いったいどうしようというのだろう。いやね、このインタビュー自体は、充分面白いのだよ。ジャン斉藤、インタビューは凄く上手いと思う。が、ステロイドの問題をやるなら、これを枕にして、何か深い突っ込みしないとなあ。町山に話させるだけ話させて、「本誌は引き続き、この問題を追いかけます!」なんて書いて、どうせ何も出来ないよね。それともやるの、ほんとに? ちゃんと勉強してる? 何かその形跡が見えないんだよな。人に話を聞くのだけが取材じゃないという、ジャーナリスト(という意識が果たしてジャン斉藤にあるのか疑問だが)として、当たり前の事実すら、気付いていないようにみえる。著名人に語らせるというスタイルを取る限り、結局何も出来ない。そのカタチで出来ることがあるとしたら、多分、暴露だけ。

立花隆からやり直し。