電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

仁義ある戦い

先月だったか、WOWOWで、深作欣二の古い映画の特集をやっていて。「県警対組織暴力」とか。70年代初頭の一連の作品。その流れで、未だ根強いファンの多い「仁義なき戦い」シリーズ(正編は全5作)を、最近一気にレンタルで観た。

よく、ヤクザ映画を見ると、すっかりその気になってしまい、映画館を出て来る男は肩をイカらせているみたいな話があるが、自分の場合は、自宅で見ているので、肩をイカらせてもしょうがなく、その代わりにたまに外に出た時には、シャベリがすっかり菅原文太になってしまい。

ジョシカクで喧嘩ゆうたら、取ったか取られたかしか終わりようはないんじゃい」とか「杯を受けた以上、親父が死ねとゆうたら、死ぬのが子供の務めじゃけんのお」とか、ついついクチがすべりまって、シャレにならないよ! 危な過ぎるよ! なこと言いまくり。ちなみに、一応言う時は、軽く菅原文太の物真似入れてます。

仁義なき戦い」シリーズ、マニア的な視線からだと、番外編でシリーズ内でもやや浮いている、千葉真一の怪演が光る、2作目の「広島死等篇」を評価する向きが多いようだが、何か同時代のアメリカン・ニューシネマを思い切り貧乏臭くした感じというか、ATG臭い感じがして好きじゃない。菅原文太のライバルとして、小林旭(やっぱり役者としての華が違うんだよな)が出てきてからの3作目か4作目が好きだなあ。成田三樹夫が、いつでも一番いいのは、ちょっと別格だが。