電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

学生プロレスは安全第一(だそうです)

昨日は、大河ドラマ天地人」初回。ビミョーな出来。少なくもその後のNHKスペシャルの桂離宮の特集の方が面白かったのは確かで。

しかし、このメンバーで上杉なら、うほっいい男路線が見たいなあ。阿部寛北村一輝妻夫木聡で、ドンピシャだと思うんだが。激しくもつれる三角関係とか。阿部ちゃん謙信亡き後は、小栗旬・三成が、そこに割って入り三角維持。いやさすがに露骨にやるのは無理でも、ニュアンスを匂わすくらいは……やっぱり無理か。北村一輝、ぶよっとしちゃって、昔に比べてなんかシャープさがなくなってきちゃった。狂気が漂わないというか。Vシネかなんかで、キレキレヤクザみたいなのやってた頃の方がよかったな。

正月には、映画も少し見た。最初に見たのは「ガチ☆ボーイ」。去年の封切り作だが、早速WOWOWでやっていたので。実は公開時、比較的周りの評判も、ネットでの評判もよかったので、映画館に行く気になって、少し予習した。ストーリーとか細かい内容を事前に知ってしまうのは好きではないので、主に、これが2作目だという監督について。

小泉徳宏監督は、まだ20代。デビュー作を、たまたま、やはりWOWOWでやってて録画してあったので、これをまず見たわけだ。「タイヨウのうた」という、YUIというミュージシャン(そこそこ可愛い)を主人公にした難病モノ。出来は悪くないんだが、実にアザとかった。テンポが、あまりよくないのに加えて(これはよく言えばタメであるけど)、これでもかと、これ見よがしなアザとい演出が頻出する。難病モノであるので、涙モロい自分は、号泣させられてしまうんだが。

「ガチ☆ボーイ」も学生プロレスを舞台にしながら、難病モノだと云う。絶対、またアザといことが予想出来たので、映画館まで行く気を失った。で、WOWOWまで待ったと。いやいや、別に首を伸ばして待っていた感じではなく、単にやっていたから見たという感じではあるが。

このくらいは面白くて、このくらいは感動するだろうと予想したレベルに、見事に過不足なく収まって、いい方向にも悪い方向にも、一歩もはみ出しなし。面白いとは思う。また号泣させられてしまった。が、号泣しておいて、後で号泣した自分に腹がたつ。エンディング・テーマは、チャット・モンチーだし。アザと過ぎ。

自分は、この先、絶対この監督のことを好きにはならないと思うが、20代で、いけしゃあしゃあと、こういうカッチリキッチリ出来た映画を作れる人が、20年後くらいに、日本映画を代表するような映画を、しかもメジャーで撮れる人なのかもしれない。とは思いました。

ブロレスの楽屋落ちや暴露系という視点は、ほぼないです。基本はあくまでファンタジー。その当りを期待して見ると肩すかし。