電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

バート・ランカスターは、バントラインスベシャルを撃たない

「生きものの記録」についても書かないうちに、たまたまWOWOWでみた石井隆の「GONIN」と「GONIN2」が、やたら面白く、1本目は、ビートたけしが出ていることもあるんだが、初期の北野テイストに通じるところあるよなとか思っているうちに、何となく、最近作はほとんど見ていない三池崇史が見たくなって、「スキヤキウエスタン ジャンゴ」を見たら、ええーっ評判より全然面白いじゃんとうれしくなってしまい、この映画、色々とマカロニウエスタンへのオマージュがあるんだが、自分が気に入ったのは「荒野の用心棒」でも「続・荒野の用心棒」でもなく、「夕陽のガンマン」の冒頭のリー・ヴァン・クリーフへのオマージュ(というかそのまんま)で、バントラインスペシャルを打つところ。などと、目下の興味がドンドン移っていってしまい、書くことが全然追いつきませんな。

で、これで終わるとあまりに不親切なので、簡単に説明しておくと、バントラインスペシャルとは、最も有名な西部の保安官(いい加減な表現)である、ワイアット・アープが使ったとされる(実際には贈られただけで使ってない説の方が有力らしい)、コルトSAA(通称ピースメーカー)という銃の、やたら銃身が長い特製タイプ。グリップに、ショルダーストックを装着するとライフル的な外見になるのが、カッコいいのである。ガッツ石松で有名(?)なジョン・スタージェスの「OK牧場の決斗」では、バート・ランカスター演じるアープが、この銃を意味不明にいじるシーンがあるんだが、何故か実際に使うシーンはない。使えばいいのにね。で、実際にこれを使ってみせたのは、マカロニウエスタンとスキヤキウエスタンであるという。