電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

お日様がさしてきた

大河ドラマ天地人」、エロ忍者の長澤まさみ、相変わらず服脱がず。ちょっと古くは「太平記」の宮沢りえ、最近では「義経」の上戸彩を上回る、恥ずかしさ満点なキャラになってきて、あとは「新選組!」の中村獅童や、「風林火山」の佐藤隆太水川あさみのカップルのような、ウゼー感がどこまで出せるか、ここからが勝負という感じだ。勿論、ウザさが出れば出るほど、お話は盛り上がる。

それにしてもこの大河、やたら省予算のような気がするのだが、どうなんだろうね。ロケが全然ないし。謙信が篭るお堂も、ショッカーのアジトみたいで天本英世が出てきそうだし。これから戦争シーンが増える筈なので、それ用に序盤控えているだけならいいんだが、今年から数年かけて、年末にだけやるというスペシャル大河「坂の上の雲」に予算もってかれているのか、背景なしの暗闇で行われるチープなシーンが多過ぎ。チープさが味になってないんだ。「バンデッドQ」方式失敗というか。

SF・歴史・スラップスティック・ファンタジーの超傑作「バンデットQ」と云えば、鬼才テリー・ギリアムだが、この監督、ベスト3に入るくらいに好きな監督で、一般的には、「モンティパイソン」シリーズか「未来世紀ブラジル」が代表作とされるが、自分は圧倒的に「バンデットQ」が好き。「未来世紀ブラジル」は、よく出来た映画だとは思うものの、やっぱさ、ジョナサン・プライスが主役ってのがなあ。メイン張らせて華がある役者じゃないんだよな。全然カッコよくなくて。勿論、メチャクチャいい役者であって、それが生きているのが、「バンデットQ」と同じく中世を舞台にしたハチャメチャなファンタジーで、ブラック度控え目(なんだが、それでも充分ブラック)なので、誰にもお勧めしやすい「バロン」。

この映画、ロビン・ウィリアムズが、ノークレジットで出演してて、その割には、結構長い時間出てくるんだけど(こういうのはカメオ出演とは言わないのかな?)、奥さんと仲良くエッチしてる最中(と書きつつも奇怪なシーンだが)に、ちょっとしたことで一瞬でキレて「サイズは気にしないというのは嘘だったのかっ!」と激怒するシーンがあり、何回見ても爆笑する。上手いんだよなあ。ちなみに、この映画の登場人物達は、「ワンピース」の黒ひげ海賊団のモデルだ。ああ、尾田栄一郎も「バロン」好きなのかと思うと、何かうれしい。そうそう忘れてた、若き日のユマ・サーマン(普通に美人)のおっぱいも見られるので、お得感あります。

ギリアムが「バンデッドQ」「未来世紀ブラジル」「バロン」を経て、そのロビン・ウィリアムズを主演にして撮ったのが「フィッシャー・キング」。これはまさに都会のファンタジー。前述3本と違って、ファンタジーと言ってもSF風味がほとんどないので、そういうのが好きじゃない人もイケる筈。素晴らしいよ。

今日の3本は(「未来世紀ブラジル」はあえて除外しておく)、自分が宝物にしている映画、きっと貴方も宝物にしたくなる映画というか。今デジタルWOWOWで、「パロン」と「フィッシャー・キング」はリピートされているので、見てない方は是非。

繰り返しておくが、一番好きなのは「バンデットQ」だからね。この映画、当初は予算不足だったらしいんだが、ジョージ・ハリソンがお金だしてくれて、ついでに主題歌まで作ってくれたのさ。きっと、ギリアムにしたら、ヒアカムザサン! と思ったに違いない。