電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

WBCとDREAMの微妙な関係

久々に生で見た「DREAM.7」なんだが、どうでもいいことをひとつ。会場で流れた青木選手の煽りで「青木はWBCが何の略か知らない」というのがオチで(地上波は超短縮版でこのオチなし)、これ、時節柄、野球の方の話だと思うが、どう考えたって、格闘技的には、WBCといえば、ワールド・ボクシング・カウンシルであるわけで。

格闘技的にと言っても、どこにでも心の狭い人はいるもので、ボクシングファンの中にも、ボクシングはボクシング、総合だけが格闘技であったりする人がいたりして、逆にキックや総合のファンの中にも、キックだけ、総合だけしか見ない人はいて、いやそれはそれでいいのだけれど、頼むからご近所さんを罵倒するなというか、似たような種族で憎み合うなというか、まあリンパンのファンの詰り合いあたりから、こういう心の狭さは加速しているような気がする。それこそ、K−1とPRIDEとかさ。

格闘技とは一体何か、と言われると困ってしまうのも確かだが、自分の認識では、打撃のない柔道・柔術、レスレングや相撲も含めて、格闘技であって、勿論、打撃のみの空手やキックやボクシングも、格闘技だ。柔道や空手を「武道」として総称の仕方も存在するが、武道と格闘技というのは、当然並列する概念だし、そして、この認識が非常識なモノとも思えず、「格闘技」という言葉を、総合格闘技の「総合」が省略されているだけの、MMAのみを指す使い方、時にキックも混ぜられてしまう、この狭義の使い方は、自分には、異様に馴染まない。クラスタが狭くなり過ぎで、ヤな感じというか。

つまり、総合の会場で、WBCといえば、そんなのワールド・ボクシング・カウンシルに決まっているではないか。