電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

ファシズムは小さいところから始まる

今回、福岡で一番いいなーと思ったモノはこれ。

何のことはない、喫煙スペースなんだが、キャナルシティーの周りにはいつくもあった。これが福岡全市にあるのかどうなのかは、まったく知らないんだが、屋根があるのが効果的な気がする。見た目の問題が大きい。

いやね、4月がら首都圏のJRの駅が、完全禁煙になってしまったわけですな。今更、それについて文句を言う気はないものの(私鉄とか既に完全禁煙なとこ多いしね)、よくわからないのが、今までですら、灰皿はほとんどの場合、ホームの端っこにあって、副流煙が問題になるような場所じゃないのだよ。当たり前にJRの駅を使っている人で、煙草を吸わない人だったら、どこに灰皿があるのか知らなかったと思う。

自分はヘビースモーカー(というかチェーンスモーカー)なので、よく使う駅ならどこに灰皿があるのか、大体押さえていた。最寄の西荻窪は当然のこと、休日は快速が止まらないので、乗り換えに使う荻窪、よく買い物に出る吉祥寺、やはり乗り換えの多い新宿(この駅には埼京線のホーム以外では既に灰皿はなかった)、やはり乗り換えることの多い四谷、GCMの事務所に行く場合に乗り換えで使う市ケ谷後楽園ホールのある水道橋(この駅も既になかった)、そして東京駅。

上記の駅のうち、副流煙が問題になりそうな(つまり人混みになる可能性のある)場所にあったのは、市ケ谷と東京の新幹線ホームだけ。後は、ホームの隅っこの探さなければわからないようなところにある。だったら問題のある駅のみ(その多くは既に撤去済みの筈なんだが)、撤去すればいいじゃないか。なのに、何故今頃になって、副流煙の問題がないものを(しかも朝夕のラッシュ時は元々禁煙だ)、散々ポスター作ってキャンペーン張ってまで、禁止して撤去するのか。

つまり、JR東日本では、会社一丸となってヘルシーでエコ目指してますぜというイメージが欲しいだけのキャンペーンなのだ。その癖、キオスクやそれの代替で駅ターミナルに設置されることが増えたコンピニでは、煙草を売り続けている。ホントに変な世界だと思う。

自分の現在の事務所兼自宅は、駅から2分程度の距離にあり、つまりマンションから出たら、そこは駅周辺の禁煙地区だ。つまり、都内で移動する場合、自宅を出たら延々煙草を吸えないなんてことは、よくあることで。駅の喫煙所は貴重な喫煙場所だったのだ。

が、まあ、そんな個人的な事情はいいとしても、一体、そこまで煙草という文化を排斥して、その先に何があるのだろう。何もないのである。自動車業界の陰謀なんて説もあるが、そんな簡単な話じゃないような気がする(健康問題でいえば、煙草の副流煙なんかより、排気ガスの方がよほど問題なことは当たり前に考えれば確かなんだが)。ヒステリックな禁煙論者・禁煙原理主義な人は、明日は我が身、つまり、煙草とまったく違う文化が、しかし煙草と同じようにヒステリックに排除されることになった時にならないと気がつかない。スモーカーは免疫ついているので大丈夫だ(とか思わないとやってられん)。これが、まさにファシズムなんだがねえ。