電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

赤城さんはホクロがエロい

佐藤秀峰のウェブサイトで、有料配信が始まって、「ブラックジャックによろしく」と「新ブラックジャックによろしく」を読んだ。前者に関しては、今頃かよという感じかもしれないけど、自分はこの作者のマンガ、一切読んだことなかったのね。

マンガ喫茶にいく習慣のない人間としては、自分が読んでないマンガが、自分のアンテナに引っ掛かり、単行本を購入して読み始めるまでには色々なキッカケが必要なのだけど、「ブラックジャックに〜」に関しては、本屋に平積みされているのを見て、その存在は知っていたわけで、それでも読んでいなかったのに、今回お金を出して読む気になったのは、一重にこのサイトの「漫画製作日記」が面白くて、作品よりも、まず佐藤秀峰という人間と、その人間が始めること自体に興味を持ったからに尽きる。

作品自体に対する感想はここでは書かないが(充分に面白かったです、特に「新」の方は、来週のスピリッツに続くギリギリのところまで載っているので、ひょっとしてこれをキッカケにスピリッツ買ってしまうかも)、システム的には、既にある有料配信サイトと比較して、特に目新しさは感じない(というほど、過去に有料配信サイトを利用しているわけじゃないけど、ゼロではない)。「新」の方の、最新の2巻分だけ、他より値段が高く、正直一瞬うっと思った。が、続きを読みたいと思う気持ちを阻むほどでもなかった。結局、数百円なのであって。と自分が思った以上、ネットで動かずに作品を読めることに魅力を感じる人間は、いくらでもいると思う。微妙で妥当な値段設定というか。

何より新しいのは、佐藤秀峰という個人を全面的に押し出して、このサイトが運営されていることで、少なくとも自分はそれによって作品を購入する気になったのであり、これはいわゆる営業のひとつとして、実に有効な手段なのではないか。応援したいよな、と素直に思わせる。こういう蛮勇が何かの突破口になることは、よくあることで。だから、あの日記には、今後とも力入れて欲しいなと思う。