アバンギャルドな年越し
新年明けましておめでとうございます。本年も、当ブログをよろしくお願いします!
腐っても格闘技関係者、やはり新年一発目は、ダイナマイトの感想ということで。
いやあ、凄いなあ、TBS。びっくりしました。
まあ、ある程度予想出来たように、まるでコアな格闘技マニアを挑発するような作りで。あらあらやっぱりこうなるかと思っていたら、最後になって、青木くんキミは相手の腕折るの何度目だというグロ映像を、遠慮なく流した挙句、相当お行儀悪い、思いっきりのファックポーズに、セコンドの必死な「やめろーやめろー」と止める声が被った所ですぱっと切ると。わざわざ、そういう見せ方するかという壮絶さ。地上波として、あり得ないほどラディカル、実にアバンギャルド。まあ、その後オマケでもう1回吉田・石井、魔裟斗・サワーのリプレイはあったが、異様に悪い観戦後感は抜けないまま番組終了。格オタはこの悪い気分抱えて年越してろ的な。
夏の埼玉の修斗でも似たようなシーンあったけど、おれダメなんだよー、あの手のポキっは。いや大丈夫な人の方が少ないかもだが、当分、夢に出てきちゃう的な苦手さで。あのポキっの瞬間がさあ。と言いつつ、そのシーンだけ、もう3回見てしまったんだが。恐いもの観たさというか。
考えてみれば、ダイナマイト、執拗に桜庭選手の「凄い滑るよ」を強調してみたり、意味不明にラディカルであったこともあったわけで、そう考えてみれば、ダイナマイトというイベントの存在自体がラディカルであるともいえて。
後は、落穂拾い的に。世界の所さんが、今や実力的にも堂々胸を張って、世界の所さんであるところまで来ているという事実がうれしかった。石井は、打撃は伸びない、立ちレスで差せないで上から抱えちゃうと予想以下の出来で、おおっと思わせたのは、スタミナと一瞬のパスガードのみ、それでも何となく大物感だけは漂うという、いいんだか悪いんだが、微妙な出来。んで、KID。昔、山本篤がパンクラスに出ていて、KIDがセコンドについた時、下になってグローズドガードを取った篤に「クローズだめだよーオープンで」と指示を飛ばしていたのが、強烈に記憶に残っていて。なのに、ダメじゃん、クローズしちゃ。何で昔みたいに立ちにいかないのかな。そういう問題じゃないのもわかるけど。
最後に、魔裟斗。試合は去年一昨年あたりの神がかったファイトと比べちゃうと、正直イマイチだったけど、それを言うのは野暮ってものでしょう。本当にお疲れ様でした。