電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

建国記念日に格闘技を観ると縁起がよい

昨日は節分だったので、心の中で豆を撒いた。おれは外、おれは外。いや引篭もりなもんで。

自分は幼少の頃はまったくスレてなく、クリスマスにウチにはサンタさん来てくれるかなと不安になるような子供だったんだが、節分に関しては、追い出す対象が「鬼」で、擬人化されていたにも関らず、「福」は抽象的な存在だったというか、多分、モノくれない奴はガキには具体化出来ないんだよなあ。それでも、毎年自分の歳の数だけ豆を食う習慣はあり、豆撒きもショボくやってた時期もあった。が、それが節分のすべてだった。

節分に恵方巻きを食すというのは、バレンタインデーにチョコレートほどではないものの、それに近いものがあるらしく、第一、恵方巻きという言葉すら、自分は比較的最近まで知らなかった。関西風の寿司は、やはりかなりガキの頃から、実家の近所に京樽があったので、江戸前にはない「ばってら」なども食べていたし(青魚好きなので結構好きだ)、太巻き寿司も食べることもあった。それにしたって、それを恵方巻きなどとは呼んでなかった記憶があるし、ましてや、節分に食うなんて聞いたこともない。

こういう商業主義を批判したいというのではない。単にそうだよなあという話である。例えば、初詣という風習すら、明治期に入ってから、新興の鉄道会社と神社仏閣の合同プロジェクトによって、一般化したモノらしく(年末に地上波でやってた)、所詮、世界はそういうものであるという話だ。初詣など、長年行ってもいないが、あれはあれで風情があるわけで、結構な風習だと思う。

さて、2月11日は建国記念日だが、国造り神話の有名な逸話として、アマノイワトの中に引篭もって、アニメばかり観ていて、ちっとも仕事をしようとしない、やれば出来る子・アマテラスを引っ張りだす為、スサノオノミコトとノミノスクネの宿命の一戦を、何でもありルールで開催し(今風にいうとMMAだ)、これをお祭りイベントに仕立てて、ドンチャン騒ぎ、ノミノスクネは、左ミドルキックを中心に試合を組み立てる、今でいうストライカー、対するスサノオは、立ってよし寝てよし、パワー重視の万能型であったのは周知の事実だが、さてさて、この宿命の一戦の行方は……結果はネタバレなので各自調査のこと。

かくして、アマテラス、外のドンチャン騒ぎに思わずアマノイワトを少しだけ開けてしまい、そこに新聞の営業マンのように、ガシっと足を突っ込んだスサノオに「ちっちっ奥さん1ヶ月でいいんだからさ」などと言われて、外に引っ張り出されてしまい、結果としては、国造りは滞りなく進捗いたしましたという話なのだが、この逸話から、建国記念日には格闘技を観戦すると、縁起がよいとされていることはいうまでもない。

日本書紀に、雄略天皇は2人の巫女にファイトをさせたという記録があり、つまり、縁起をかつぐ段階で、かなりの古来から、象徴としては、男子より女子のファイトがいいとされたわけで、これは現代にも通じる。つまり、同じ格闘技でも、女子の格闘技を観戦すると、ことさら縁起がよいということ。

おや。偶然ですが、2月11日建国記念日ディファ有明という会場で、ヴァルキリー04という女子のMMAが開催されるようですね。これは、観るとバツグンに縁起よさそうだなあ。

おれが外、あるいは、阿呆巻き。