電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

男の憧れ、マイ・ラチェット

金網の話。

かなり若い頃、それなりの期間、鳶のバイトをしていたことがあって、自分は極度の高所恐怖症なのに、何でそんなことやったんだろうと不思議に思うんだが、まあそのあたりの話は色々事情があったので、今回は割愛するが、鳶の人達に限らず、ガテン系の仕事をする場合、工具をぶらさげるベルトをしていることが多く、鳶だと、メインの道具としては、ラチェットとなる。

このラチェットという工具をご存知だろうか。まあ、スパナの便利版だと思ってもらえればいい。締め用と緩め用に切り替えるレバーがついていて、まずは、これをどちらに設定する。後は、ボルトに引っかけて、カリカリと廻していくと、あら不思議、片側にしか回らないようになっていて、つまり、ボルトを締めたり緩めたりが、素早く出来るようになっている。あのカリカリの気持ちよさは、使ったことがない人にはわかってもらえないと思うが、とにかく気持ちのいい締めっぷり、緩めっぷりだ。

ケージフォースとヴァルキリーで使う金網の設置とバラシをやる際、当然この手の工具が必要になるわけだが、現時点の自分は、現場監督見習いというレベルであって、その仕組み・手順がようやく理解出来るようになり、何とか指示が出せるようになったくらいのところ。そもそも、金網の設営に自分が関るようになったのは、ヴァルキリー開始当初からではなく、去年の半ばからであり、大会の当日スケジュールの絡みで、その部分も関らないわけには行かなくなかったという感じだった。

朝の組み立てから、あんまり飛ばすと、夜にはボロボロになって、動けなくなってしまう為、自分自身の肉体労働自体は、控え目にやるようにしているんだが(何回か朝から飛ばしてしまい、ホントに動けなくなった)、一応、監督見習いみたいなことをしていると、「ここのボルト締めちゃうおう」という場合、人手が足りなく動ける人がいなかったり、人手はあっても工具が足りないということがあったりする。

格闘技の大会、リングの場合は、いわゆるリング屋さんが完全に組み立てとバラシをコントロールしてくれる場合が多いんだが、GCMのケージの場合は、完全自前である為、人員の集めから工具の管理まで自前であって、勿論、山ほど工具を買っておけばいいに決まっているわけだが、無駄に経費を増やすのは、自分の本来の仕事、つまり、コストカッターという仕事と矛盾してしまう。

ん? コストカッターって何よ。というわけで、この話、大会直前連載になる。しばらく続く。

そうそう、ツイッターで呟いたら、数人の方から、既にコンタクトがあってありがたい限りなんだが、まだ数名足りないので、こちらでも、一応募集しておきます。2月11日のヴァルキリー&ケージフォースの午前中、金網設営のバイトを、若干名募集します。正味4時間のバイトです。

ぶっちゃけ、条件はよくないです。おれ、コストカッターだから。出すものは舌も出さない(苦笑)。なので、格闘技興行の中味をチラ見してみたい人、チケット買うほどじゃないけどヴァルキリー観てみたいなあという人(←このバイトの唯一の特典です)、メモ8の野郎に会って直に意見したい、あるいは殴りたい人(←あくまで大会終了後にしてね)、そういう人向きです。興味ある方は、memo8@nifty.comまで。