電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

亀田家のボクシングはつまらない……か?

金網の話とは外れるものの、色々関係ある話なので、連載枠に入れておこう。

スーパーヒーロータイムこそ観たものの、格闘技盛り沢山だった日曜日、UFCも観ず、パンクラスも行かず、デンカオセーン亀田大毅も観ず、龍馬伝はかろうじて録画してさっき観たものの、黙々と仕事を消化する1日で、なかなか厳しい週の始まりだった。その上、日が変わって早速買ってきた少年ジャンプ「ワンピース」が、あんな終わり方をしたもんだから、今週といえば、週の半ばに興行を抱える身、様々なモノを梳る週になるのは覚悟の上としても、それにしたって、風邪が抜けきってなく咳が残るこの身体、まずはここで弱音を吐き切ってしまいたい。げろげろぺっぺげろげろぺっぺ。……よしこれでOK。

大毅の戴冠、ネットで追っていたら、凡戦だったが、デンカオセーンが不調で大毅ラッキーというのが、大勢の評価のようで、勿論、なんやかんや言っても兄弟王者は凄い、さすがにもう認めてやるべきという意見も散見したものの、いわゆるライトなファンの、かつて振り上げた拳の振り下ろしどころ、行き着く先は、亀田家のボクシングは、強いかもしれないけど、つまんないよねというところに収斂しつつあるように見える。つまり、未だ、叩きたいという欲望が底辺にたっぷり燻っていて。

ボクシングに限らず、ギリギリの勝負になればつまんない試合になることは多く。オスカー・デラホーヤの世界戦なんて、結構、凡戦もあった。それでも、デラホーヤは6階級制覇という実績を残すことで、ゴールデンボーイ足りえたわけだ。

世界タイトル戦という勝った負けたが最も重要となる舞台が整い、その価値が浸透し、さらには複数回防衛、複数階級制覇と、上積みの価値観が提供できれば、試合自体は、多少凡戦であろうが、ビジネス的価値は充分あるのだ。つまり、数字はある程度取れる(今回の視聴率はまだみてないが)。もっと一般化してしまえば、オリンピックという価値さえ乗れば、あらゆるスポーツは、面白い/面白くないという二元論を超えて、ビジネス的価値を持つわけで、極論すれば、試合内容など、つまらなくても緊張感さえあればよい。あくまで極論であることは強調しておくが。

格闘技の場合、日本におけるそのスタートはプロレスと未分化な状態から始まるという、他国と比較し特殊な状況があった為か、直接的には、プロレスとは関係ないK−1ですら、未だ、面白い/面白くないという二元論が、その語り口の中心となり、総合格闘技ともなれば尚更だ。いくら強かろうが「面白くない」という悪魔の価値観で叩かれる。

ここを変えていくこと、啓蒙していくことこそが、関係者と関係マスコミの努めである筈だと確信するわけだが、この不景気なご時世、メディアの側も数字を取ることで精一杯、プロモーション側もハレンチな戦略も必要となり、必要どころか、時にそれだけになり、しょうがないだろ、世間には色々大人の事情があるんだよ言い訳しまくっているのが現状。

頂点に立つことの難しさ。だからこその栄誉。

そして、頂点(多くの場合、チャンピオンという価値)を中心に広がるべき裾野。こういう健全な競技的価値観をキチンと作ることが、実は、長期的にみれば、しっかりしたビジネスフレームの構築に繋がるという、当たり前のことを、関係者さえ忘れつつある。競技性と興行性は、矛盾するばかりではないのだ。

女子総合の場合、頂上は決して低くないものの、まだまだ裾野は狭い。が、頂上を争うことを中心に据えずに、一体何を中心に据えよというのか。頂点を高く上げれば、その裾野は広くなるのは自然の道理だ。

チャンピオン・辻結花にV一が挑戦する、女子フェザー級のタイトルマッチ。これがメインイベントとなる2月11日のヴァルキリー04、フェザー級に続き、最軽量のフライ級でもチャンヒオンを決定すべくトーナメントを開始する。今大会で4人で準決勝を争い、チャンピオン決定戦は次回4月11日(日)予定だ。

当たり前のことをちゃんとやる。当たり前の価値観をちゃんと作っていく。ヴァルキリーはそういうプロモーションでありたいと思う。2008年11月に旗揚げで、今回04つまり4回目だから、勿論まだまだ至らないところも多い。少しずつ改善しながら、着実に成長していくので、そこは暖かく見守って……いやいや罵倒しながら育成ゲームよろしく楽しんで頂きたい。

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□既発表カード
■女子フェザー級(52.2kg) チャンピオンシップ 5分3R
辻結花(初代チャンピオン/総合格闘技闇愚羅)vs. V一(挑戦者/Max柔術アカデミー & Yogaスタジオ)

■女子フライ級(45.4kg) 初代チャンピオン決定トーナメント 準決勝 3分3R
大室奈緒子(和術慧舟會東京本部)vs. 高木佑子(総合格闘技闇愚羅)

■女子フライ級(45.4kg) 初代チャンピオン決定トーナメント 準決勝 3分3R
玉田育子(AACC)vs. ハッピー福子(総合格闘技道場コブラ会)

■女子ウェルター級(61.2kg) 3分3R
中井りん修斗道場四国) vs. 佐藤瑞穂(和術慧舟會東京本部)

■女子バンタム級(48.5kg) 3分2R
溝口麻美子(ALLIANCE)vs. 森岡恵(和術慧舟會岩手支部

■女子フェザー級(52.2kg) 3分3R
WINDY智美パンクラスism)vs. 吉田正子(フリー)

■-53.0kg契約 3分2R
北村ヒロコ(空手道禅道会小金井道場)vs. sakura(和術慧舟會東京本部)


■大会名称:VALKYRIE 04
■日時:2010年2月11日(木祝) 開場12:30 開始13:00
■会場:ディフア有明/東京都江東区
■チケット情報:チケットぴあ(Pコード:815-474)で発売中!
SRS¥10,000 / RS¥7,000 / S¥5,000 / A¥3,500
※当日券は¥500増しとなります。