電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

さようなら携帯メール

最近、ライフハックという言葉をよく見かけるが、この言葉、意味が定着する前に拡大・拡散している感じがする。例えば、自分か散々書いている日本語入力の話なんかも、ライフハック情報と言えなくもなく。あと、このライフハックという言葉とよくペアになって出てくる、ガジェットという言葉も何だかよくわからない。こちらは、ライフハックに比べると意味は限定し易いしんだが。

昔からのモバイル好きで、購入したノートPCは数知れず、ThinkPad一筋と言いながら、ダイナブックのリブレットは勿論持っていたし(どころかこのマシンに当時のNTサーバーいれてLANはこのサーバーで遊び勉強した)、VAIOのPCGも勿論買った(これはトランスメタのCPUが遅過ぎてまったく使えず)。その他、IBMのChipCardやら、HPのJORNADAやら、おれのモバイル好きの魂は、同好の士がそうであるように、色々と彷徨っていたわけである。

かと言って、こういうおれの嗜好が「ガジェット好き」と表現されるならば、それは断固として首肯し得ないというか。携帯嫌いだし。確かにモバイルな小物好きで、うーむだったらモロに「ガジェット好き」なんだが、どうしてもガジェットという語感が嫌いなんだよ。何かクラウドユビキタスな語感がさあ。

と前置きが長くなったが、iPhone導入ついでに、Gmailの設定を細かくいじって、ついに携帯メールは一切使わないていいようにした。以前からほとんど使ってなく、アドレス知っている人も数人しかいなかったんだが、やはり緊急の場合とかは(待ち合わせに遅れるとかの連絡ね)、こちらに来る場合もあり。

自分の場合、メインに使っている「memo8@nify.com」というアドレスは、もうこうやって晒してしまっているので、スパムはやたら来る。来るんであるが、メインマシンで受けてるクライアントは「秀丸メール」であり、このフィルタ機能はかなり優秀なので、振り分けてしまえば、特に不便はない。なので、ここが保存用のマスターとなる。

が、問題は外で受ける場合で。これをGmailに転送すると、Gmailのフィルタは秀丸以上に強力なので、スパムは排除し過ぎることはあっても、その逆はない。とは言え、スパムを排除した上でも、twitterからのフォローしましたメールやら何やら、かなりのメール数が残るんだな。なので、Gmailから、さらに携帯アドレスに通知していると、もう五月蝿くてかなわない状態になってしまう。さらに他で使っているアドレスも複数あって、そのひとつはかなり重要なメールがくるんだが、このアドレスはスパムこそないものの、ネット通販系やらメルマガやらをこちらで受けているので、これもかなりの数になる。

これを解決するには、そのすべてをGmailに転送してしまい、Gamil側でフィルター作ってしまえばいいんだが、どうもそれが面倒くさく(ローカルの秀丸の方は少しずつ積み上げたものなので、その振り分けは複雑怪奇に入り組んでいる)。

が、この際だと思って、かなり厳密にフィルターを作ってみた。で、残ったメールをiPhoneの携帯メールに転送するわけだ。これが通知として機能(読むだけ)。出先で返事するなら、POP/SMTPメールの方を立ち上げて、Gmailから返事する。

Gmailは送付元の偽装が出来るので「memo8@nify.com」からも、本業アドレスからも発信出来るというわけ。BCCで自分宛に出すから、送信ログも残る。このBCCを加える作業が、Gmailのウェブで操作すると、ワンアクション増えて結構面倒だったんだが(遅い携帯でやると特に)、iPhoneのクライアントはワンタッチな上に、情報をローカルに持っているので処理も早くて実に快適だ。

うむ、これで嫌いな携帯アドレスとは、きっぱりさっぱり、さようなら。再び会う約束はしない。