電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

いいフレーズはリピートして初めていい曲になる

ここのところ、ネットで素晴らしい言説が多い。それがみんな昔から鋭いこと言っている人達であることが、やや物足りないくらいで。

切込隊長。まずはこれが素晴らしい。

「ネットだからプロとアマの垣根がなくなるというアングルは、終わってもいいんじゃないか」

これを格闘技の世界に当てはめてみると、色々なことが見えてくる。が、今はそれはやらない。今日のエントリーがさらにも増して面白いからだ。

「なんかエコ活動とかやってる奴がいるけどさ」

前提としては、コメントでも既に指摘されているが、非常に今更感があるエントリーであると言える。自分のような凡庸な人間ですら、今のエコビジネスの胡散くささ(巻き込まれて踊らされている芸能人やそれに騙される一般層を含め)は、とっくに指摘済みの話であって。

勿論、切込隊長が「今」書く以上、表面上の意味以上の何かがあることも充分考えるべきだろうが、少なくとも現時点の表面上の文章からは、それは読み取ることは出来ない。それでも、切込隊長のように、ある程度ネットに影響力を持つ書き手は、こういうことを言い続けるべきという一点で意味があって。

こういう当たり前の正論、鋭い人は、面倒くさくなって、早めに一度言ったら、もう言わなくなってしまうわけだ。それでも、これと同じエントリーを、半年に1回再掲するだけでも、多分意味のある話で。切込隊長のブログを楽しんでいる層には、またかよシツコイよと言われてしまうくらいであっても、対世間というスタンスで見れば、それは重い意味を持つ行為だと言えて。

これを自分に引き寄せてみると、実に実に、反省大で。もう何回も書いた、だから五月蝿がられるだけだし、書きたくない。そんなことが、自分にはいっぱいある。例えば、女子総合格闘技の魅力だとか。きっと繰り返して書くべきなんだろう。ヴォネガットの小説のように、いつもキルゴア・トラウトが出てきて、同じ匂いを違うフォーマットで語ることが出来れば、それは理想なんだが、自分のような凡庸な人間であるのなら、もう少し自分を落とす覚悟を決めてシンプルにリピートするだけでもいいんじゃないかと。リピートすることによって、新しい曲が生まれる可能性だってある。