電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

東京のバリアフリー

選挙期間になると、思い出すことがあって、数年前の地方選挙の時だったか「身体も心もバリアフリー」と連呼している候補者がいて、そのコピーは変だろと強く印象に残り、とは言っても、当選したか否かどころか、その候補者の名前も覚えてはなく、覚えているのはその変なコピーだけで、未だに、その意味すらわからない。せめて、どういう意味で、そんな変なコピーを連呼していたのか、選挙公報でも読んでおけばよかったと思う(んだが、その手のモノは一切読まない、投票行かないし)。

東京は、この20年位で、エスカレーターとエレベーターが増えた。具体的には、駅が多い。階段が存在するような駅には、必ずエレベーターが設置され、短い階段にもエスカレーターが設置される場合が多い。バリアフリーと直接的に関係あるエレベーターではなく(自分はほぼ使わないのというのもあり)、当初はナニ無駄金使ってるんだと思っていたこのエスカレーター、意外や便利であることに、やがて気付く。

年を取って階段の上り下りがキツいというのではない。まあ、それもゼロではないものの、ゴロゴロ転がすバゲージに重たいモノを詰めて移動する時にそれを痛感するのだ。バリアフリーとはどういうことか、初めて意味に気付くんだね。街の其所此所にある数段の階段、あれが結構キツかったりする。

この1年で大阪に何回も行っているが、何回かは、大きな荷物を持ち込んだ。事前に送ってしまえばいいものの、大体、そんな余裕はなく、大荷物転がして(昔だったら担いで)いく場合が多い。

自宅から新幹線に乗るまでに、階段は一箇所もない。が、新大阪駅でいきなり引っかかる。JRに乗り換えるのは確か大丈夫だった筈だが、地下鉄には階段なしでは乗り換えられない。梅田でJRから阪急への乗り換えなど、距離があるのもあるが、最悪だ。いきなり大汗をかいてしまう。超メジャー駅でもこうなんだから、他は推して知るべしという感じだろう。

例えば、自分の自宅のある西荻窪から、ずっと大会をやっているディファ有明まで行くのに、通常だと、西荻(JR)市ヶ谷(有楽町線豊洲ゆりかもめ有明テニスの森、というルートで、大会は概ね土日なので、我が西荻窪には快速が止まらない為、市ヶ谷にいくまで、各駅から快速、さらに各駅と2回乗り換えが必要になるが、この場合を含めて、階段は市ヶ谷で有楽町線に乗り換える階段の一箇所だけ。さらに急ぎだと、西荻から東京まで出て、そこからタクシーとなるんだが、このルートだと階段は一箇所もない。

身体も心もバリアフリーというコピーの意味は、未だわからないが、東京はびっくりするほどバリアフリーだ。たまには、東京に感謝。故郷だしね。