電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

良い芽が出たなら育てるだけ

25日のケージフォースは、個人的に色々と印象深い大会だった。はっきり言ってしまえば、客入りは過去のケージフォースとしては最低の入り(DOG時代を含めて多分そうだと思う)。こういうことは、本来興行関係者は書いてはいけないんだが、おれは書いてしまう。おまけに、プレリミナリーファイトは2試合しか組めなかったし、本戦も発表が遅れに遅れ、もうバッタバタ。ファン目線で見ると色々ご批判したくなる大会だったことも認め、深くお詫びし反省させて頂く。

が、それを書いてもいいやといういうくらい、良い芽の育ちを色々と感じたからだ。多分ファンの目からはまったく感じ取れないだろう部分で。この厳しい時世の中、底は打った。実は、6月大会の方がはるかに苦しかったんである。色々色々と。

自分担当の運営部分でも、今回は色々と良い芽があったんだが、そこはやはり書き難いことも多いので、書けること、つまり運営以外の部分について少々書く。

そこで昨日予告した闇愚羅さん話。プレリミナリーファイトで僅差の判定をモノにした闇愚羅の三上選手は、やはり自分が関わっている大阪のデモリッション・ウエストで、ケージフォース選抜トーナメントに出場し、1回戦は快勝したものの、惜しくも準決勝で敗退。つまりケージフォース出場権を逃したわけだ。それが今回からアマ扱いとなったプレリミに、完全自費で大阪から出場してくれたわけである。金網でやりたいと。これが実に実にうれしい。彼は、まだ学生であることもあり、フットワークが軽く、辻選手やSACHI選手が出場してくれる時、セコンドとして来ることも多い選手だったりする。なので今回は、怪我からの復活を目指す辻選手、SACHI選手を始めとして、女子プロ陣も大挙クルマで応援に駆けつけていた。

例えば、アマ修斗柔術の大会であれば、大きい大会がどこかであれば、地方から地方、地方から東京と、クルマに乗り合わせて、応援団と一緒に出場というパターンはよくある。だから、上を目指す為には、クリアすべき関門と言えるのかもしれない。けれど、自分が関わっている大会が、そこまでして出たいという価値を持つということは、やはり、ありがたい、うれしいという気持ちしか起きない。

逆に言えば、運営側は、そうやって出たいと思う選手が、もっと増えるような大会にしなくてはいけない。そういうことでもあるわけだ。

さて、辻さんの話。辻さん、自分の出場の時や、こうやって東京に来る時、マメに久保親分にお土産を買ってくる。これが何故か、いつも途中のパーキングエリアで買うお菓子なので、久保親分と漫才が始まる。「なんで大阪なのに、富士山のお土産なの?」「ちょうどその辺りパーキングで休むんですよ」。

これだけの話なんだが、何故か毎回毎回、同じ会話をしている。いつも同じなんだこれが。完全にネタになってる。久保親分は能弁ではあるが、早口ではない。辻さんは、ご存知の方も多いように訥弁である。2人の会話、ソバで見ていると、これはもう漫才にしか見えない。絶妙な間なんである。カネの取れる出来というか。復活の折りには、是非とも、久保親分とのトークショーでも設定させて頂きたいと願う次第である。