電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

世の中には雇う側と雇われる側しかない

ちょっと出遅れたというか、気付くのがかなり遅くなった。数日前にホットだったらしいネタ。なので、総括的というより極私的な感想を。いやまあ自分のブログはいつも極私的ではあるけれど。

【求人募集】GIGAZINEのために働いてくれる記者・編集を募集します

相変わらず鋭さとバランスの双方を失わない切込隊長の感想がいい感じ。

GIGAZINEの「人間宣言」に対する共感と懸念

まあ、叩かれるよねえ、「GIGAZINE」の方の書き方は。だからこそ「釣りだろこれアクセス稼げて大成功」的な言われ方もしてしまう。でも、世間の中小企業、いや弱小企業の経営者は、みんな分かるよなあと激しく共感する部分が確かにあって。「杜撰な採用のツケ」的なことを一番指摘されているようだが、そうじゃないんだよね。みんな最初はホントにやる気あるんだよ。ところが、じきになくなるわけ。人間ってそういうモンなわけ。もう統計的事実として、やる気ってのは時間と共になくなっていくわけ。

高々十数人(あるいはそれ以下)の組織なら、権利ばかり主張したってしょうがないだろというのも当たり前なんだが、何故か、高々十数人の組織でこそ、こういう問題は起こりやすいんだな。何でなんだろ。誰か論理化・数値化してくれないかな。大きい組織だと、破綻が中々現実化しないだけなのかもしれないし(今のご時世、昔に比べれば、それでも圧倒的に現実化する確率は上がっていると思うが)、大きな組織だと、いわゆる出世の目標みたいな個人としての上がり目も確実にあるから、それを目指して働く奴もそれなりの確率で発生するということだけなのかもしれない。つまり、小さい組織だと、上の苦労が見え過ぎるから、どこが上がり目なのか、すぐにわかってしまうという。

そういうモンなんだよ。経験主義な方は、別に会社組織じゃなくてもいいと思うんだが、あらゆる経験の中で、組織のトップってのは、最も経験した方がいい経験だと思う。トップというより、自分のリスクで人を雇う経験。間違いなく、あらゆるモノに勝る大きな経験になる。何と言うかな、人間が見えるようになる。キツいけどねえ。まあ、おれは経験主義者じゃないんだけど。