電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

だいじょうぶ、メウアミーゴ!

昨日のパンクラス。メインはしみじみと重たいモノを色々と残した大会だったけど(各自調査)、大会の内容以外の例によっての業界ネタを少し。格闘技の興行が、色々なところで、青息吐息で瀕死な状態になっていることは、散々書いているわけだが(まだちっとも伝わってない気がするので、シツコクこうやって書いておくんだが)、プロモーション側がこれほど瀕死になっていて、専門マスコミのみが好調であるわけもなく、小さいパイは益々小さくなり、そこの奪い合いが始まっているんだろう、マスコミ間の仲が悪いこと悪いこと。物理的具体的にそれを目撃すると、こいつら何やってんのかなと思う。

一時代前のやり方というか、建前で好調なフリして、人を寄せて、そこから何かを始めて何かが始まる時代はとっくに終わっているわけで、今それをやっても過剰投資になるか、嘘がバレるか、そのどっちかしかないんであって、あっという間に立ち行かなくなって、それでオシマイだ。だから、綺麗事ばかり言っている、建前しか言わないプロモータ側の人間なんて、もう、ほぼ居ない。ゼロではないが、それは今までの癖で言わないか、心底頭が悪いかのどっちかだ。

プロモーション側とマスコミ側の関係も、どんどん変わっていく。変わるというより、専門マスコミがあるだけマシであったともいえる格闘技の世界、マスコミの側は益々業界ボーダーレスで他ジャンルの仕事をすることが求められるだろうし、その前提になるのは、格闘技関連マスコミの成員自体の数が減るということでもあるわけだ(だから、益々マスコミ間で仲が悪くなる)。プロモーターの側もそれは同じことであって、恐らく極々近い将来に、プロモーションの側もさらにフルイにかけられる。

勿論、自分は自分がトップであった団体の運営から、自分の意思で降りた経験を持ち、今や気楽な丁稚の立場(だからと言って責任がないとは言ってない)、いざとなれば、喜んでフルイにかけられて落ちる方であって、いやいや、そもそも、自分はヴァルキリーを立ち上げるにあたって、大きな目標としたのは、後継者の育成であるのに、他の事はいざ知らず、その部分は、まったくうまく行ってない。自分の足を引っ張ろうとする人間は山ほどいるが、自分の代わりをやってやろうとする人間は、ここ数年ついぞ現れない。

簡単に言ってしまえば、自分のやってきた事やっている事が、美味しくもなく、簡単でもなく、面倒くさいばかりで、得るものは限りなく少ないからだ。

ここ数年のGCMが主催する興行の演出・進行を全部やってくれているセラチェン春山くんや、スマックでMCをずっとお願いしていて、勿論「Ground Impact」のMCも長年担当してきた松本“パピーニョ”康雄さんのツイッターで読んだだけだが、浜島さんの「Ground Impact」は、ここで書いた通り、今回で最後であることを大会のエンディングで宣言したようだ。今年はパンクラスがあったから、昼間に少し顔を出すことしか出来なかったが、「Ground Impact」の歴史のうち、何回かは自分が演出・進行を担当させて頂いたこともあり、思う事は実に多い。

浜島邦明という1人のプロモーターが歴史に残した苦闘の爪跡を、我々は忘れてはならない。忘れてはならない筈なのに、世の中冷たいからさ、多分哀しいことに、皆すぐに忘れてしまう。だけど、大丈夫、おれは絶対忘れない。

ありがとう、そして、お疲れ様、ハマジーニョ。また飯でも食おう!